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映画・書籍などをもろもろと...
by jemini-x
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0046.へんなさくしゃ -へんないきもの-
へんないきもの
早川 いくを / バジリコ
ISBN : 4901784501
スコア選択: ※※※※※


自分たちの常識・慣習から大きく外れたものを、人は「変」という。
「変」な者からすれば、実はそれは至って普通な事なのかも知れない。
...などというコムヅカシイ考えは抜きに、この世の「へんないきもの」を集めた本が今回紹介の、そのなも「へんないきもの」(早川いくを / バジリコ株式会社)

著者は学会でも有名な生物学者...ではなくて、「デザイン・ライター」なるご職業。
別にオシャレな Zippoライター の事ではない。
デザインもして、文章も書くから「デザイン・ライター」らしい。
だから、文章は学術的ではなくて、奔放に書かれている。
というか、実は著者の早川さんが一番、「へんないきもの」なんじゃないだろうか?

だってね。
「サカサクラゲ」のページ。クラゲの解説をしてるのが文章の 3分の1 で、残りは例のアレの話で埋め尽くされているっ!!
おーい、おじさーん。
この本は「いきもの」の話をするんじゃないのかーい?
いちおうあれは、「たてもの」なんだぞー。
おーい。

いや、この本、嘘は書いていない。
それぞれの話題ごとには 1ページ、寺西 晃氏による精緻なイラストがついている。
そう言う意味では非常に親切設計な本である。
でも上の例にあるように、真面目には書いていない。
いや、真面目に書いてはいるんだけど、なんかこう...「へんな本」。

実際に掲載されている生き物達も確かに変。

あのアニメキャラよりも高速の殺し屋、カスザメ
「脂ぎったポケモン」とアメリカ人に評された、センジュナマコ
めちゃめちゃ可愛く威嚇する、コアリクイ
引き出しの多い演芸スターミミックオクトパス

さらに特設コーナーではゴマちゃん騒動、ツチノコ騒動を振り返り、「かわゆいどうぶつさん」達の紹介もビシっと抑えている。
(早川さん、"ふんさいってのは爆発しこっぱみじんになっちゃうってことだよ"って...面白すぎです。)

帯に書かれたキャッチコピーに偽りはありません。
「お前ら何なんだ!」
作者と挿絵画家を含めて...

とにかく、「変」な世界を楽しむ素晴らしい本です。
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by jemini-x | 2004-09-26 13:44 | 0041~0050
0045 「10年戦争」なんてメじゃない!! - ハンニバル戦記 -
ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫
塩野 七生 / 新潮社
ISBN : 4101181535
スコア選択: ※※※※
ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) 新潮文庫
塩野 七生 / 新潮社
ISBN : 4101181543
スコア選択: ※※※※※
ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 新潮文庫
塩野 七生 / 新潮社
ISBN : 4101181551
スコア選択: ※※※※

時は紀元前218年。
北アフリカ~スペインの一部を擁する大国、カルタゴの武将ハンニバルは、ローマ連合に向かって歴史上希なる大侵攻を開始した。
第2次ポエニ戦役の勃発である。

塩野七生氏による「ローマ人の物語」はローマ帝国の歴史をえがいた長~~~い物語。
といっても小説ではなくて、歴史に残された事実を淡々と解説していく解説書のような感じ。
普通は小説なんかにした方が読みやすくて親しみやすいんだけど、この「ハンニバル戦記」はひと味違います。
「ハンニバル戦記」はコトの発端となる第一次ポエニ戦役から、コトの終わりである第三次ポエニ戦役を記述しています。
でも、やっぱり衝撃を受けるのは第二次ポエニ戦役。
塩野氏もお気に入りなのか、一番ページを割いています。

ぢぇみに が本を読むのは、大抵 通勤電車の時間潰しなんだけど、その電車の中であんまりにも強い衝撃を受けましたね、こりゃ。
高校の頃は世界史を一応とってたんで、「ポエニ戦役」だの「ハンニバル」だの、そう言う事があって、そういう人物がいた事ぐらいは知っていました。
でも。
はっきり言って、「教科書」なんてものはこの壮絶な話を十数行で通り抜けるもんだから、この凄さは全然伝わって来てなかった。

何がスゴイって、カルタゴの名将ハンニバル
レクターではないので、人は喰わない
でも、彼はイタリアを喰いまくった。
だってよぉ。スペインからピレネー山脈越えて、アルプス越えて、ガリア民族の間を縫って、ローマに攻め入るんだぜぇ!!
しかも、軍人だけならまだしも、ぱお~ 連れてるんだよ、ぱお~ を!!
それだけならまだ許そう。
イタリアに攻め入った後、ローマ軍の反撃を受けつつ、このオヤジは何と15年間も居座り続けている!!
怪物だぞ、このオヤジ。

何がスゴイって、ローマの名将スキピオ
ザマの決戦では怪物ハンニバルを相手取り、敵の本拠であるアフリカで、真っ向からの勝負を行う。
それだけでは無い。その前日に二人は丘の上で護衛なし、通訳のみを交えた状況で会談を行う。
こうなると、ほとんどコレは映画っすよ。

何がスゴイって、何と言ってもローマの司令官たち!!
スキピオのような天才ではない者達が、怪物ハンニバルに対抗している様は本当にモノ凄いものを感じる。
ハンニバルと真正面から戦わずに消耗戦で乗り切ろうとした、老ファビウス。「ぐず男」と言われていたのがいつの間にか「ローマの盾」なんて言われているところが楽しい。
決戦を避けながらもハンニバルを執拗に追撃し、ハンニバルを辟易させたという「イタリアの剣」マルケルス。ねちねちと追撃戦を試みること、何とまる2年!
「解放」を条件に集めた奴隷部隊を率い、共に戦ったグラックス。この人物に従った奴隷達は、解放された後もそれまでと変わりなくグラックスに従軍し、彼の死によって霧散したという。

この本を読んでしまうと、何とも壮絶な戦いがあったモノだと感心する他は無い。
まずは、読むべし。

ちなみに、下巻(第5巻)末の年表はこれはこれでまた楽しい。
第二次ポエニ戦役は紀元前218~201年。同時期、秦の始皇帝が前221年に中国を統一し、前202年に漢王朝が成立している。
そう、一人の天才戦術家(項羽)と、それに持久戦をもって反攻する凡将(劉邦)の壮絶な戦いが中国でもなされていたんですよね。
スキピオはさしずめ"股くぐり"の韓信!?

そしてその頃の日本は?
4ページにまたがる年表にはこのように書かれていました。
「弥生時代」
あっはっは。そりゃそうだ。
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by jemini-x | 2004-09-11 23:12 | 0041~0050
0044 無駄無駄無駄無駄ァ!! -VAN HELSING-
ヴァン・ヘルシング
/ ハピネット・ピクチャーズ
ISBN : B0002J4FFA
スコア選択: ※※※※※

ブラム・ストーカーの著した「DORACULA」はゴシック・ホラーの金字塔となった。
「魔人ドラキュラ」(1931年)は、ベラ・ルゴシの名演によりユニバーサル映画の代表作の一つとなっている。
その主要登場人物であるドラキュラ伯とその天敵ヴァン・ヘルシングがまたもやユニバーサル映画に登場だ!!

ってことで、今回は「VAN HELSING」。
主演はヒュー・ジャックマン(X-MEN)。
ヒロインにはケイト・ベッケンセール(アンダーワールド)。
そして監督はスティーヴン・ソマーズ(ハムナプトラ)。
このメンツの落ち着くところはココしかないでしょう。そう、アクションアドベンチャー大作!
もう、ノンストップで飛ばしまくりです。

1888年、モンスター・ハンターのヴァン・ヘルシングはローマの枢機卿よりルーマニア行きを命ぜられる。
400年の昔より吸血鬼と戦ってきたヴァレリアス家の王子ヴェルカンとその妹アンを助けよ、との命である。
折しも、ドラキュラ伯爵はフランケンシュタインの発明を利用する世にも恐ろしい計画を練っていた。
ドラキュラの花嫁達が空を舞い狼男が地を駆るトランシルヴァニアの地へ、ヴァン・ヘルシングと修道僧カールが乗り込んだ!

...ってワケで、今回のヴァン ヘルシングは心理学の教授でもなければおじいちゃんでもありません。
(ついでにフランケンシュタインは学者っぽいんだけど、同時に城持ちの貴族だったりする)
全然話がちがうじゃん!
いや、まあそうなんだけど、かといって過去の諸作品からキャラクターの名前を借りてきただけでは無いところに、この作品の面白みがある。
例えば冒頭のシーン。
フランケンシュタインの怪物は民衆に追われ、風車小屋へ逃げ込む。
これって、ユニバーサル・ホラーの「フランケン・シュタイン」へのオマージュなんですよね。
その他にも、フランケンシュタインの召使いイゴールが登場してたり、ホラー作品へのリスペクトたっぷり!
おまけに、バチカンの兵器研修所のシーン。あれは誰がどう見ても「007」!
それにヘルシング達の身長を測ってた棺桶職人らしき男...もしかしてあれは黒澤明の「用心棒」???
これ程壮大な「お遊び」ってのはなかなか見られるモンじゃないっすよ。

この映画。なんと言ってもドラキュラの3人の花嫁が好演してます。
衣装は軽く、美しく。かつ大胆に。
その野生は狼より貪欲に、禿鷹より残忍に。
叫び声は聞く者が恐慌をきたすような金切り声で。
...すんごくキャラ勝ちしてます。
モンスターってのはこうでないと。
何かもう、ヒロインのケイト・ベッケンセールよりも花嫁達のファンになっちゃいそうです。

他のキャラもなかなかに、ナカナカです。
やたらとシェイクスピアばりな立ち振る舞いのドラキュラ伯爵。
「そんなんなったら、普通死んでるだろ?」って思わせるぐらいにタフなアン王女。
思いっきりアメコミヒーローチックなヴァン・ヘルシング。
ツッコミどころは沢山あるんだけど、どれを取っても「監督。確信犯だろ?」と言いたくなるようなノリが最高ですね。

いや、参った。
この作品。評価するにはこのひと言しかありませんね。
面白れぇ!!

最後に。
...ラストシーンのあの表現って...JOJOの影響...だよね?
original text:2004/08/30


p.s.
ネタバレ映画館様にTrackBack (2004/09/05)
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by jemini-x | 2004-09-04 08:15 | 0041~0050
0043 ジェットモグラの英名は「The MOLE」 -THUNDERBIRD-
サンダーバード 実写版
/
ISBN : B00017YVCA
スコア選択: ※※※※

えーと、まず最初にこれだけは言わせて下さい。
2号が、...2号がロンドン上空を飛んだよ~!!嬉し~い!!

さて、紹介・紹介っと。

時は2020年。元宇宙飛行士のジェフ・トレーシー(ビル・バクストン)が設立した「国際救助隊 サンダーバード」は、世界各地で起こった災害に対して最も早く駆けつけ人命救助を行う組織として名を馳せていた。
そのサンダーバードの基地であるトレーシーアイランドには末っ子で、唯一隊員となっていないアラン(ブラディ・コルベット)も夏休みの為に帰省していた。
そんな中、宇宙に浮かぶ監視センターであるサンダーバード5号に突如、緊急事態が発生する。
直ちに5号の救援に向かうトレーシー・ファミリー。
しかし、これはジェフに恨みを持つフッド(ベン・キングスレー)の罠だった。
トレーシーアイランドに残されたのはアランや技術者のブレインズ(アンソニー・エドワーズ)らバックアップスタッフとその家族のみ。
いとも簡単にトレーシーアイランドを制したフッドは、更にサンダーバードをおとしめる暴挙に出ようとするが...

はっきり言っておきますが、ノーテンキなファミリー向け映画が嫌いな方は、ちょっと受け付けない作品だとは思います。
(あと、サンダーバードは好きだけど「オリジナルに完全に忠実でないと」って方もね。)
しかーしっ!
「ちょっとブレインズひとりトシ食い過ぎ」とか「パーカーさん、似てねー」とか違いはあっても、このどこか緊張感に欠けるノーテンキさはまさしくサンダーバードだ!

意外にも、監督のジョナサン・フレイクスはサンダーバードと聞いてフォードの車を連想するような方だったそうである。
(というのもイギリス・日本では超・有名なサンダーバードが、アメリカではマイナーなんだとか。)
にしては...最初から飛ばしてくれます。
そう、格機のアップと共に「5・4・3・2・1」とカウントダウンする、あのシーンからオープニングが始まるんですっ!
それだけでも充分にオリジナルにリスペクトした作品。
物語中盤のの「スパイ・キッズ」的ノリはお子様達に任せないといけませんけど、サンダーバード活躍の各機のシーンは大人でも充分に楽しめます。
それになんつっても、2号が、...2号がロンドン上空を飛んだよ~!!(←しつこい)

うーん、いろいろ書きたい事はあるんだけどまとまらないなぁ。
んじゃ、2点だけ。

悪役のフッドを演じたのはベン・キングスレーなんだけど、やっぱりあそこはユル・ブリンナーにやってもらいたかったなあ。
って既にユル・ブリンナーは故人。
仮にご存命だったとしても、年齢的に無理はあったどろうけどね。
ユル・ブリンナーのあの怪しげ、かつセクシーな格好良さをオリジナルのスタッフが取り入れちゃった為に、フッドの人選は難しかったでしょうね。
で、レディ・ペネロープ。
マシン上でストーリーの大半を過ごす事が多いトレーシー一家の代わりに、地上スタッフとしてストーリー進行役の要となっていたのがブレインズと、このレディ・ペネロープ。
今回この女性エージェントを演じたのがソフィア・マイルズ。
「フロム・ヘル」でジョニー・デップの奥さんになってたそうです。
ペネロープの衣装って明るいピンクばっかり(彼女の乗る車、FAB-1もピンク!)。
この色って個性が強いから下手すると画面上で浮いてしまうんですよね。
もちろん衣装さんの頑張りもあるんだろうけど、この70年代風の衣装を浮くことなく着こなし、毅然としながらもどこか脳天気なペネロープ嬢を演じきったマイルズ嬢には大きな拍手をあげたいですね。
っていうかソフィア・マイルズ、普通に可愛いぞ

最後にひとこと。
2号が、...2号がロンドン上空を飛んだよ~!!...違った。そうじゃないですね。
それではみなさんご一緒に!

THUNDERBIRDS are GO!!
original text:2004/08/08

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by jemini-x | 2004-09-04 08:08 | 0041~0050
0042 円卓デカッ!! -King Arthur-
キング・アーサー
/
ISBN : B0002U8NOS
スコア選択: ※※※※

伝説の剣、エクスカリバーを引き抜いた者が、ブリテンの王となる。
その剣を引き抜いたアーサーは、円卓の騎士達と共にその「予言」を「事実」に変えた。

ひどく乱暴にまとめると、アーサー王伝説ってのはそんなお話。
その伝説に真っ向から勝負を挑んだのが「King Arthur」。
この作品「アルマゲドン」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジェリー・ブラッカイマー制作ってのをウリにしてるんだけど、じつはどっちも見てないんですよね。
なので、「ザ・ロック」のジェリー・ブラッカイマーってコトで。
監督はアントワン・ファークア。
主演はクライヴ・オーウェン。ってか、半分はヒロインのキーラ・ナイトレイが喰っちゃってますが。(ハリウッドの北島マヤと呼んであげよう!)

ローマ帝国の影響の衰退が続くブリテン。ランスロット(ヨアン・グリフィス)ら徴集され、騎士となった者達はその任期を終えようとしていた。
しかし、ローマ帝国から来た使者は彼らを率いるアーサー(クライヴ・オーウェン)に最後の過酷な使命を言い渡す。
ローマはブリテンより撤退する。その前に敵勢力、ウォードの支配域にいるローマ人貴族の救出を行えと言うのである。
そして、折しももう一つの敵対勢力 サクソンは、大規模な侵攻を開始していた。

うーん、この作品は映画にするのは勿体なかったような気がするなぁ。
上演時間2時間6分の中に、これだけの人物群像を入れるのはかなりキツいです。
...と、これは悪く言った場合。
良い言い方をすると、キャラクター1人1人がしっかり自分を持ってるところが好感度大。
だから、登場人物同士の会話なんかを見ていてとても楽しいんだけど、その分、時間がなくてストーリーがかなり切りつめられちゃった感じがします。
もっとじっくり見たかったな。

テーマはとてもオイラ好み。
ひとつは、アーサー自身が「予言」を否定しているところ。
どうも「ドラクエ」に代表される「伝説の勇者」だのなんだのってオイラは不条理な感じがしてあんまり好きじゃないんですよね。
アーサーは不幸にもその予言を背負ってしまったワケだけど、「今、自分が闘わなくてはならないから、闘うんだ」としているところに、共感を感じます。
いや、別にオイラはそんな予言には箸にも棒にもかからないんだけどね。

もう一つは、円卓の騎士達の心意気。
騎士ってよりもどっちかって言うと傭兵っぽい描き方をされてたんだけど、まあ地方の雇われ騎士なんてそんなモンで一癖も二癖もある連中だったんだろうね。
で、その彼らが何より欲していたのは自由。
でも、それをかなぐり捨てても戦いに身を投げ出さなければならなくなる。
その理由が、ね。男心をジーンと熱くさせます。
(ところで、"アーサー王と円卓の騎士"って英語では"Arthur and His Knights"って言ってたように思う。チーズは...じゃない、"円卓"はどこに消えた?)

で、最後に書いておかないといけないのはキーラ・ナイトレイ。
最近のハリウッド映画の流れに沿って、ナイトレイ演じるグウィネヴィアも力強い女性として描かれています。
いや、嫌いじゃないんだけどね。
ランスロットの「怖いか?」との問いかけへの返事とかは、むしろ好きなんだけどさ。
最後の戦闘シーンはちょっとやりすぎでない?
ウォード族ってよりもアマゾネスじゃん、アレじゃ。
しかも山地では湖が凍ってるってことは冬なんじゃ?平地とは言えあの露出度は一体何なんだ!!

...と言わせつつも、ものスゴイ美人なんで思わず許してしまいそうになる。
「ベッカムに恋して」も「パイレーツ・オブ・カリビアン」も見てなかったから余計にオイラには衝撃的だったよ。
ジュリア・ロバーツやニコール・キッドマンに匹敵するね、彼女は。
思わず「パタリロ」のエンディングテーマを思い出してしまったぢぇみにでした。
♪美しさは、罪~
original text:2004/07/19

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by jemini-x | 2004-09-04 08:01 | 0041~0050
0041 「ゴールデン・チャイルド」+「無限の住人」=... -The Medallion-
メダリオン
/ ポニーキャニオン
ISBN : B0006B9ZKE
スコア選択: ※※※

オバリヨンってのは日本の妖怪の名前で、突然背中におぶさってきて囓りついてくるという「おんぶお化け」系の妖怪。
...ってオオボケですね。
今回はジャッキー・チェンの日本公開作50本目にあたる、メダリオン。
監督・脚本はゴードン・チャン。
主演は我らがジャッキー・チェン。

「巳年の五月に生まれた少年が聖なるメダルを併せる。その少年が触れると、死者は俄に蘇り、超自然的な力を得る。」
その伝説の力を手に入れるため、犯罪組織の首領・スネークヘッド(ジュリアン・サンズ)が動き出した。
対するは香港警察の刑事、エディ(ジャッキー・チェン)とICPOのニコル(クレア・フォラーニ)、そして同じくICPOのワトソン(リー・エヴァンス)。
しかし、エディは少年を助ける為に命を落としてしまう...

まず最初に、この映画。かなりゴージャスですよ。ホント。
アクション監督がサモ・ハン・キンポーなのはまあ、ジャッキーの兄貴分にして盟友であるという立場でもあるので大声を出さないようにしましょう。
でもさ。
恋人役のクレア・フォラーニって、あの、「ザ・ロック」のS.コネリーの娘、ジェイドじゃないっすか!
相棒役のリー・エヴァンスだって「メリーに首ったけ」に出ていたギプス犬!
え?違う?
すみません、ライバルの1人タッカーでした。

しかしまあ何だ。50歳ですよ、50歳。
ジャッキー、アンタって人は...めちゃめちゃ凄いっ!!
なんで50歳であんだけのアクションをこなせるんだ?
シュワちゃんや、スタローンがやってるアクションとはワケが違うんだよ、ワケが。
この映画、ジャッキーの作品にしてはワイヤーアクション多用なんですが、ともすればすごく違和感を持たせてしまうこの技術。
数多く出てくるスタントマンの中で、一番自然に見せているのがジャッキー本人なんですよね。
もう一度言っときますが、50歳。
タダモノではありません。

...とここまで言うとジャンルは普通の「アクション映画」かと思っちまいますが、流石はジャッキーの映画、コメディ要素も満載。
で、良い味出してるのが相棒役のリー・エヴァンス。
最初見てるとね、「なに小ネタばっかりやってんだよ、コイツ」とか、ちょっとイライラしてくる。
ところが、ジャッキーとICPOで再会してからの会話を見てて思わずニンマリ。
ジャッキーが一度死んでから後のシーンでは、もう、声を立てて笑ってしまう。
見事にやられましたよ、エヴァンス君。

さて、ここでこの映画のちょっと斜めから見たお薦め俳優2人。
お稚児さん趣味の女性には(←オイコラ)、アレクサンダー・バオ君。
メダルの力を引き出す初年、ジャイを演じています。
いやホント、なんつー穏やかな表情してるんだ、君は?
好青年...いや好少年ですね。
アクション好き男性陣には、クリスティン・チョン。
リー・エヴァンスの奥さんの役で出てるんですが、いや、俺もあんな奥さん欲しーい(笑)
旦那(リー・エヴァンス)とは対照的に、あの役をメチャメチャ真面目に演じているところがとっても面白いっす。
動きのキレも良く、チョイ役にしておくには勿体ない!

ジャッキーの映画って基本的に真面目で、流血シーンとかも少ないんですよね。
安心して楽しめる一作です。
original text:2004/07/04

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by jemini-x | 2004-09-04 07:55 | 0041~0050
0040 ロックな中世にようこそ! -A Knight's Tale-
ロック・ユー!― コレクターズ・エディション
/ ソニー・ピクチャーズ
ISBN : B00005USPO
スコア選択: ※※※※

歴史物ってのは建物やら衣装やらお金がかかってしまうので、大抵はマジメなものか割り切ったコメディ作品を作るしかない。
その常識に真っ向から挑んだ作品が、今回紹介の「A Knight's Tale」(邦題 ロック・ユー)。
いや、そのお馬鹿な真面目っぷりをとくとご覧あれ。

監督はL.A.コンフィデンシャルなどのブライアン・ヘルゲランド。
主演はヒース・レジャー。

舞台は中世ヨーロッパ。
主人公ウィリアム(ヒース・レジャー)が仕える騎士、ヘクター公は馬上槍試合の途中で命を落とす。
貴族のみが参加を許されるこの試合にウィリアムは代役として出場し、見事勝利を納める。
賞金を手にしたウィリアムはしかし、これで満足しなかった。
「俺は騎士になるんだ」。

この作品、根本では凄く真面目なんですね。
一人の平民出身の男が、騎士たらんとして馬上槍試合に出場し、恋をし、そして勝利を勝ち得ていく。
ちょっとおまぬけシーンも交えながら、でも主人公は一生懸命。
なのに、ぢぇみに が冒頭で「常識に真っ向から挑んだ」と書いたのには訳がある。
この作品、かなり強引にロックしてる訳なんです。
BGMもロックなら、舞踏会もなぜか途中からロック調。
試合を観に来る観客もハード・ロックのファン風のフェイス・ペインティングだし、ヒロインもカラフルなエクステンション(付け髪)を付けている。
しかし、何より冒頭の印象が凄い。
有名なシーンらしいんだけど、Queenの「Rock You」を観客が歌う中試合が始まる...っておい!何でそんな曲知っとんねん!!
(注:ところで、このレビューを書いてる当日、「ダイエットペプシツイスト」のCMで同じ曲で同じコトをやってるのを見かけやした(舞台は古代ローマ風だけど)。はっきり言って完全にパクリです。)
強引である。
あまりにも強引である。
でも、それがイヤらしく無い。
なんかこう、「監督がやりたかったんだろうな~」って思えて、むしろ微笑ましい。
そうやって強引にロックを持ち込んでるのに、むしろ作風はポップだし。
「グラディエーター」や「トロイ」なんて大作もいいけど、こういうのも好きだな。

最後に、批判じゃないけどひと言。
主役のヒース・レジャー、あんまりハンサムじゃないです。(汗;)
"めんくい"の女性にはウケ良くないカモね。
ヒロインの女の子(シャニン・ソサモン)はまあ、綺麗だけど...はっきり言ってお付きの女の子や鍛冶屋の女性の方が美人じゃないか?(ぢぇみにの主観だけど)
"めんくい"の男性にもウケ良くないカモね。(...っておい!)
original text:2004/06/21

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by jemini-x | 2004-09-04 07:48 | 0031~0040
0039 木馬デカッ!! -Troy-
トロイ 特別版 〈2枚組〉
/ ワーナー・ホーム・ビデオ
ISBN : B0000YTR8M
スコア選択: ※※※※

舞台は古代ギリシャ。
スパルタでは、小競り合いを繰り返していたトロイとの和平が行われていた。
しかし、あろう事かトロイの王子パリス(オーランド・ブルーム)はスパルタの王妃ヘレン(ダイアン・クルーガー)と恋に落ち、そのままトロイへと彼女を連れて帰ってしまった。
ギリシャの覇者であり、スパルタ国王の兄であったアガメムノンはこれをエーゲ海制覇の機会にとトロイへの大進行を開始し、トロイ戦争が始まった。
戦いの鍵を握るのは二人の男。
一人は、パリスの兄でトロイの次期国王継承者、ヘクトル(エリック・バナ)。
そしてもう一人は、ギリシャ軍に従軍しながらもアガメムノンに従おうとしない最強の戦士、アキレス(ブラッド・ピット)。
ギリシャの大船団とトロイの難攻不落の城の間で、血が、そして愛が交錯する...

ってなわけで、ブラッド・ピット主演の超大作、「TROY」。
監督は「ネバーエンディング・ストーリー」「アウトブレイク」のウォルフガング・ピーターゼン。
主演はご存じブラッド・ピット...だけじゃなくて「ハルク」のエリック・バナも主役としておくべきですね。
と言うか、ピット演じるアキレスより、バナ演じるヘクトルの方が好感を感じる人が多いかも知れません。

この作品でのヘクトルは、知将ではあるんだけど知が情に勝てない、というすごく人間らしいタイプ。
アキレスの方は剛胆なのか繊細なのかいまいち良く解らない。要は妙に屈折した野郎なワケですね。
やっぱり人間、心情の理解しやすいヘクトルに肩入れしたくなるのも当然というもので...
ちなみに、オーランド・ブルーム演じるパリスは...単なるバカです
いや、馬鹿っちゅうか、頭より先に行動が走って「やる事なす事みな裏目」になっちゃうタイプですね。
男の視点からすると、「もうイイから、お前黙ってろ」と言いたくなるタイプなんですが、女性からすると「またその頼りなさが魅力的」とかなるんだろうな...まったく色男ってやつは...ブツブツ
(↑完全にひがみきっている)

いや、なかなかに楽しい映画でした。
「ギリシャの大船団」や「木馬」といったスペクタクルシーンあり、
「盾で陣を組んで前進」といった古代ギリシャ色を楽しめる戦闘シーンあり、
華麗な一騎打ちのシーンあり。
あとは「戦車戦」があったらもっと良かったのに。
(ちなみに、騎馬兵にはご注目!あの時代、鞍(くら)や鐙(あぶみ)なんてモノが無い時代なんで、手綱と馬の背中に座布団みたいなのをひいてるだけなんですよね。めっちゃ乗りにくそう...)

そうそう、ブラピファンの皆様には垂涎の、「おしり丸出し」シーンもございます。
(↑「単なる馬鹿」はワタシの方だったようで...)
でも、冗談抜きにピットの肉体は凄いね。
あの甘いマスクに割れた腹筋は反則でしょ?
あのボディが6ヶ月のトレーニングによる成果か、それとも粘土とCGによる合成か、ご自分の目でおたしかめあれ。
original text:2004/05/24

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by jemini-x | 2004-09-04 07:43 | 0031~0040
0038 砂漠を駆け抜けろ!! -HIDALGO-
オーシャン・オブ・ファイヤー
/ ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
ISBN : B0002EGOEU
スコア選択: ※※※※※

時は19世紀末。
野生馬 ムスタングを駆り、アメリカのクロスカントリーレースを席巻した男がいた。
ヨーロッパ系白人の父とネイティブ・アメリカン スー族の母を持つハーフ。
名をフランク・ホプキンス(ヴィゴ・モーテンセン)という。
しかし、彼は軍によるスー族虐殺現場に居合わせて以来、酒に溺れてはウェスタンショーで失態を観客に見せるという生活を送っていた。
そんな彼の元にアラブの「シェイク(首領)のなかのシェイク」という人物からレースへの招待が届く。
「オーシャン オブ ファイヤー」。
全長3,000マイル(約4,800km)に及ぶという、アラビア半島縦断の過酷なレースである。
多額の賞金、王族の名馬の所有権、様々な人間の様々な野望がそこに見え隠れする。
フランクとその愛馬、ヒダルゴは生死をかけたこのレースを制する事が出来るのだろうか?

ってことで「HIDALGO」(邦題:「オーシャン・オブ・ファイヤー」)の登場!!
主演:ヴィゴ・モーテンセン (「ロード オブ ザ リング」シリーズ)
監督:ジョー・ジョンストン (「ジュマンジ」「ジュラシックパークⅢ」)

いや、この映画、とにかく燃えます。
「THE LORD OF THE RINGS」が大ヒットした事があって、どうも公開時点での宣伝は主役のヴィゴ・モーテンセンのカリスマに頼ろうとする部分が多いみたいだけど、これは配給会社のミスですね。
もちろん、ヴィゴ氏は格好いいんだけど、そんな安い映画じゃない。
(どうでもいいけど、頼むから ヴィゴにしろレオ(=ディカプリオ)にしろ、ベッカムにしろ、"様"付けはやめて欲しいと思う)
「インディ・ジョーンズ風アクションシーン」もあり、「小粋な男同士の会話」もある。
まかり間違えば、「ファミリー向け冒険活劇」になってしまうこの作品は、そうならなかった。
大自然に、運命にぶつかって生きてゆく人間のドラマがここにはある。
それでいて、作品が重くならずにライトに話が進んでいくところが素晴らしい。

ヴィゴ・モーテンセンのクールで繊細な演技と、よく練られたシナリオ。
「特撮を見せすぎない」IML出身の監督の細やかな気遣い。
全てが、良い作品を作り上げる要素となっている。

いや、ちょっと褒めすぎの感があるかも知れないけど、実はコレでも褒め足りないぐらい。
言葉が浮かばんのですよね、これぐらい良い作品になってくると。
ぢぇみにお勧め映画の上位にランクインです。これは。

p.s.
うわー、DVD出たらまた買っちまうな。この作品も。(←その後、ホントに買った)
original text:2004/05/06

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by jemini-x | 2004-09-04 07:37 | 0031~0040
0037.猫丸先輩、名を上げず -幻獣遁走曲-
幻獣遁走曲
倉知 淳 / 東京創元社
ISBN : 4488421040
スコア選択: ※※※※※
競作五十円玉二十枚の謎
若竹 七海 依井 貴裕 有栖川 有栖 笠原 卓 法月 綸太郎 / 東京創元社
ISBN : 4488400523
スコア選択: ※※※※※

小柄でしなやかな動き、まん丸の眼をしていて神出鬼没。
30歳もとうに過ぎたというのにいまだに気楽なフリーター生活。
しかも今回は「幻の珍獣を探す捜索隊員」はじめ奇想天外なバイトばかりに手をつけている...

今回は、実生活でこんな人周りにいたら絶対イヤだろうなーと思わせつつ、でも読んでる分には痛快極まりない怪人物、猫丸先輩の登場です。
...ってな訳で、はい、タイトル「幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート」(倉知 淳 / 東京創元社)。

作風はどことなく「大誘拐」の天藤 真を思わせるライトなタッチ。
非常に読みやすいのが倉知作品の魅力ですね。
作品の主人公となるのが先に述べた怪人物、猫丸先輩な訳だけど、それに劣らず倉知さんもかなり怪しい...
だって、作品中に出てくるヒーローショーのヒーローの名前が「よりきり仮面」だもんなー。
しかも、そのよりきり仮面の主題歌のために1ページ裂いてるし
さては楽しんでるな、ヒーロー主題歌の作詞を。

まあ、推理小説とは言え、そんな空間に陰惨な犯罪は起こりづらいようで、なんとも暖かい人間模様が際立ってます。
でも、結構推理の部分は推理の部分で、なかなか。
猫丸先輩の鋭い洞察力が光ります。
安心して読める一冊。

ちなみに希代の変人探偵、猫丸先輩の初出は「50円玉20枚の謎」(若竹七海 ほか / 東京創元社)。
こちらは推理小説作家、若竹七海氏が出したお題、「50円玉20枚の謎」についてプロ・アマが競作したというアンソロジーもの。
ぢぇみにの評価では猫丸先輩の話は最優秀賞の剣持鷹士氏に勝るとも劣らない面白さでした。
だからどうしたって?
...んふふふふ。まあ、読んでおいて損はしない作品ですよ。「50円玉20枚の~(フェイドアウト)
original text:2004/04/18

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by jemini-x | 2004-09-03 06:40 | 0031~0040