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映画・書籍などをもろもろと...
by jemini-x
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カテゴリ:0041~0050( 9 )
0050.古畑さん、これは密室連続ギャグ事件ですよ! -笑の大学-
笑の大学 スペシャル・エディション
/ 東宝
ISBN : B0001M3XGU
スコア選択: ※※※※※


昭和15年 秋、東京。
浅草劇場街で公演する劇団「笑いの大学」の座付脚本家 椿は、警視庁保安課の取調室に向かっていた。
取調室で待つのは検閲官 向坂(さきさか)。
戦争の時代へと向かう日本では、言論統制が行われ、舞台で演じられる劇の脚本にも全て検閲が行われていたのである。
喜劇作家、椿の書いたロミオとジュリエットのパロディも向坂の手によって問題点が多すぎる、と「上演不許可」の印を押されそうになる。
次から次へと繰り出される向坂の指摘を乗り越え、椿の脚本は上演許可を得られるのだろうか?
今、史上もっともヘナヘナな戦いが密室の中で始まる。

惜しくも劇場で見られなかったのでDVD化されてからの鑑賞となりましたが、今回は「笑いの大学」~。
主演は役所広司・稲垣吾郎。監督は星護。
三谷幸喜原作の舞台劇「笑いの大学」を「古畑任三郎」の監督星護が完全映画化した作品。
まあ、基本的には主演の2人による密室劇で話が進んでしまうので"舞台"色を毛嫌いする人には受け入れられないかもしれませんけど、実際には「気になる~」って感じではありません。

ジャンル分けでいえばこの作品はコメディになるんだろうけど、この作品はぢぇみに的には「交渉(ネゴシエーション)モノ」ですね。
対立する両者が武器を持たずに闘い、共通のゴールへと向かっていく。
また、椿(稲垣吾郎)の何というか、どうしようも無いようなヘナヘナ感がとっても良いんですよね。これは木村拓哉や香取慎吾では絶対に出せません!
ヘナヘナなんだけども、ソコにはやっぱり脚本家、椿としての「闘い」がそこにはあるんですよね。
物語の終盤近くになってそれが明かされるんでど、「交渉モノ」好きのぢぇみに は思わず「ポン!」と手を打ちたくなるんですよね。
ヘナヘナで、ヘナヘナで、でも熱い・熱い男達の戦い。これはもう「脚本」・「ギャグ」という武器を用いたアクション映画と言っても良いでしょう。
好きだな~こーゆーの。

そうそう、最後の展開のために、ハンカチもご用意を。

この映画、脚本家の三谷幸喜さんや主演の役所広司・稲垣吾郎両人も素晴らしいんだけど、その他のスタッフも相当に凝りに凝ってて良いですね。
銀座劇場街前のシーンでレトロタッチの貼り紙、看板が出てくるんですけど、どれを取っても何とも良い味です。思わず観察したくなる。
さらに、検閲課のシーンで脚本の表紙も出てくるんですが、「劇団ボルシチ 土」「喜劇 にんにく先生」何だソレは!見てみたくなるタイトルじゃないか!
「摩天楼劇団 キングとコング」!!!時代的にやっちゃって良いのか、それ?

さて、DVDになってからの紹介なので、DVDならではの評価をば。
この映画、エンドロールまで雰囲気を壊さない徹底ぶりが素晴らしいんですけど、更に素晴らしい事に、最後の最後に出てくるDVDオリジナルの「複製、無許可上映禁止」のメッセージまでがそのイメージを継承して居るんです。
「音声・字幕」メニューの選択方法もいいなぁ。「いや、それは選択してるんじゃなくて一部削除!」ってツッコミ入れたくなって来ます。
なんかもうね、コレ、「許可」「不許可」ハンコが欲しくなってきますよ。「一部削除」付箋も。売ってないかなぁ?

実は、ウダウダと主人公の心理表現に凝ってしまったり、見飽きたような青春グラフティだったり、芯の感じられない任侠映画だったりが多いので、ぢぇみに は黒澤明と宮崎駿作品、そして「TRICK」を別にすれば、全体的に邦画の評価が高くないんですね。
(ぱっと面白かった邦画で出てくるのが「ゴジラ(昭和29年版)」・「大誘拐」・「お墓がない!」ぐらいしか思い浮かばないもんなぁ)
そんな中でこの映画の評価は...「許可」!

久しぶりに「お薦めの邦画」の登場です。
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by jemini-x | 2005-05-28 23:19 | 0041~0050
0048.仮面で隠すのは容姿か、心か -Phantom of the Opera-
オペラ座の怪人
/
ISBN : B0007D3NK4
スコア選択: ※※※※※

1870年、パリ オペラ座。オーナーが交代し歌劇「ハンニバル」の公演初日となる日、オペラ座の歌姫カルロッタは謎の事故に襲われる。
しかし、代役のクリスティーヌが見事な技量を披露して公演はかえって大成功となった。
一介のダンサーに過ぎなかったクリスティーヌが何故それほどまでの才能を伸ばす事が出来たのか?
そこにはオペラ座に棲み着く"ゴースト"の存在があった。
だが、新たにオペラ座のパトロンとなったラウルとクリスティーヌの間に愛が芽生え始めた時、"ゴースト"が大きく揺れ動き始める。
彼はクリスティーヌの言うような"音楽の天使"なのか?それとも文字通りのオペラ座を祟る"亡霊"なのか...

日本では劇団四季が公演して有名となったミュージカル、「Phantom of the Opera」の完全映画化。
監督・脚本はジョエル・シューマッカー(「依頼人」「フォーン・ブース」)。
主演はジェラルド・バトラー(「トゥーム・レーダー2」)、エミー・ロッサム(「ミスティック・リバー」)。
そして何より、脚本・作曲がオリジナルのミュージカルと同じくアンドリュー・ロイド・ウェーバー。

このドラマ、ガストン・ルルーの原作は読んでおおよその話の筋は知ってたんですけどね。
いや、泣いてしまいました。
「自分の心が好きな人に届かない」っていうファントムの気持ちは、痛いぐらいに良く解るんですよね。個人的にゃ。
ファントムはその時の感情を歪んだカタチで発露してしまったワケだけど、歪んでしまう前に踏みとどまれるかどうかってのは、ある種の運に近いって事もオイラは知ってる。
そして、クライマックスのシーンでクリスティーヌが敢えてファントムに呼びかけるのに使った言葉!
その場でそういう風に呼びかけるか!
...いや、見ていて辛いですね。
それまでに何度も台詞として、歌詞として登場していて、特にクリスティーヌの歌で頭に刷り込まれてしまってるあの言葉。
それだけに。
罵られるよりよっぽど苦しい。



......ちょっと気分転換しましょう。
この映画、シェイクスピアの戯曲ではないんですけど、悲劇の周辺にいる人は結構のんきしてます。
特に良い味を出しているのが歌姫カルロッタ(ミニー・ドライヴァー)。
とにかく我が儘で、我が儘で、我が儘なお姐さんで、正直自分の周りにはいて欲しくない人なんだけど、でもどこか可愛い。
視点を変えればヒロインのクリスティーヌよりも可愛いかもしれないぞ!
いや、それは無いか。
でも、彼女のおかげで映画全体が重苦しいだけの悲劇になる事が避けられてます。
コーヒーに入れるミルク。
カレーライスに添えたらっきょう。
「オペラ座の怪人」でやりたい放題のカルロッタ。
ホント、良いワンポイントだわ。

さてと、当然この映画で触れるべき所に触れてませんでしたね。
そう、ゴージャスな衣装・セットと音楽。

セットはこれぞゴシックってな感じの煌びやか、なおかつ煌びやか、でもって煌びやかなもの。
まあ、オペラの舞台や衣装なので当然と言えば当然なんですけどね。

やっぱり注目すべきは「階段落ち」...は映画が違いますね、「シャンデリア落下」のシーン。
およそ舞台では落とせないような巨大シャンデリアが落ちてきます。
まさか、これをやりたかったが為に、映画化したんじゃないよね?

歌はねぇ...もうこれは劇場に行って聞いて下さい。
DVDになるのを待ってなんて思ってちゃダメです。
特にオープニングの「Overtrue」は圧巻!
必聴です。
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by jemini-x | 2005-01-30 22:12 | 0041~0050
0047.ツチヤウィルス感染中 -紅茶を注文する方法-
紅茶を注文する方法
土屋 賢二 / 文芸春秋
ISBN : 4167588080
スコア選択: ※※※※※

哲学者と言えば、皆さんどんなイメージをお持ちでしょうか?
そう、出来れば出会いたくない、出会ってしまったら出来るだけ目を合わせたくない。目が合ってしまったらとにかくゴミ箱にでもポイして、一刻も早く忘れてしまいたい。
そんなイメージではないでしょうか?

大体、哲学者ってのは家に住めば快適なのに樽の中で生活したり、明るい昼間にカンテラ灯して物を探すようなヤカラです。
そんなことしたのはギリシャの哲人、ディオネゲス。まあ、彼の場合本業は「奇人」なんですが。
医師免許を持ってないのに死亡宣告なんかして、ブラックジャックみたいな連中です。
「神は死んだ」と言ったはドイツの哲学者、ニーチェ。ちゃんと死亡診断書も書いたんでしょうか?
じゃあ偉いのかと言うと、どうやら植物と動物の区別さえついていないと思われます。
「人間は考える葦である」と書いたのはパスカル。アライグマみたいな名前のこの鉄人は植物(葦)と動物(人間)の違いも解らないクセに数学者で物理学者でもあります。学者になるのって簡単なんですね。

そんな哲学者なんて肩書きに、大学教授という言葉を加えたらどうなるでしょうか?
もうこれは凶悪に過ぎてゴミ箱なんかではなくP4レベルの設備にでも隔離しておく必要がありそうな気がします。

で、その「大学教授」にして「哲学者」という、人間として最もなってはイケナイ職業にあるのが、今回紹介の作者土屋賢二氏。

さて、冗談はさておき、土屋教授はとても凄い人です。
何といっても柴門ふみの恩師です。
そして、さくらももこさんに色紙をもらった事があります。
助手がいます。
それからえーと、えーと...(熟考)...zzz.
まあ、とにかく読んでみれば凄い人だってのがよく解ります。
私も土屋氏を知って世界観が拡がったかもしれないし、狭まったかもしれない。
それぐらいに、凄い。

本作品は土屋教授の、哲学とはなーんの関係もないエッセイ集。
助手にお茶を入れてもらおうとすれば拒否され、編集者からはいわれの無い虐待を受け、コンピューターは調べるほどに動かなくなり、探している本は見つからず、棚の修理は終わらない。
しかし、そんな不幸な境遇にありながらも土屋教授は健気に文章を綴り続け、洗濯機やアルマジロを本文中に乱舞させつつも、頑張って生きています。
私ならもう、どうにかなってしまいそうな境遇なんですが、土屋先生はしっかりとどうにかなってしまってるんですから、何となくこの本で生きる活力を与えられた気になったような妄想に襲われます。

いけない、徐々に文章がツチヤ化しつつある...
まだ、私の意識があるウチに続きを書かなければ...

とにかく「引き芸」「ぼやき」に徹底したスタイルは、どこぞの若手芸人や綾小路ナニガシの到底及ぶところではありません。
私ゃ、笑いを通り越して感動しちまいましたですよ。
電車で読んでると、向かいの席の綺麗なお嬢さんにうっかり微笑みかけてしまうぐらい、面白い。
実は、私ゃこれまで土屋教授を存じ上げてなかったんですが、本当にこれは勿体ないコトだったと思っています。
みんななんでこんな面白い本を隠してたんだ!

まずは、読むべし。
もしかすると、哲学者を見直すきっかけになるかもしれません。
見直すったってまあ、いい意味で、ではないかもしれませんが、ゴミ箱にポイされた哲学者も救出されるかもしれません。
哲学をやってない時に限って。
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by jemini-x | 2004-11-03 07:09 | 0041~0050
0046.へんなさくしゃ -へんないきもの-
へんないきもの
早川 いくを / バジリコ
ISBN : 4901784501
スコア選択: ※※※※※


自分たちの常識・慣習から大きく外れたものを、人は「変」という。
「変」な者からすれば、実はそれは至って普通な事なのかも知れない。
...などというコムヅカシイ考えは抜きに、この世の「へんないきもの」を集めた本が今回紹介の、そのなも「へんないきもの」(早川いくを / バジリコ株式会社)

著者は学会でも有名な生物学者...ではなくて、「デザイン・ライター」なるご職業。
別にオシャレな Zippoライター の事ではない。
デザインもして、文章も書くから「デザイン・ライター」らしい。
だから、文章は学術的ではなくて、奔放に書かれている。
というか、実は著者の早川さんが一番、「へんないきもの」なんじゃないだろうか?

だってね。
「サカサクラゲ」のページ。クラゲの解説をしてるのが文章の 3分の1 で、残りは例のアレの話で埋め尽くされているっ!!
おーい、おじさーん。
この本は「いきもの」の話をするんじゃないのかーい?
いちおうあれは、「たてもの」なんだぞー。
おーい。

いや、この本、嘘は書いていない。
それぞれの話題ごとには 1ページ、寺西 晃氏による精緻なイラストがついている。
そう言う意味では非常に親切設計な本である。
でも上の例にあるように、真面目には書いていない。
いや、真面目に書いてはいるんだけど、なんかこう...「へんな本」。

実際に掲載されている生き物達も確かに変。

あのアニメキャラよりも高速の殺し屋、カスザメ
「脂ぎったポケモン」とアメリカ人に評された、センジュナマコ
めちゃめちゃ可愛く威嚇する、コアリクイ
引き出しの多い演芸スターミミックオクトパス

さらに特設コーナーではゴマちゃん騒動、ツチノコ騒動を振り返り、「かわゆいどうぶつさん」達の紹介もビシっと抑えている。
(早川さん、"ふんさいってのは爆発しこっぱみじんになっちゃうってことだよ"って...面白すぎです。)

帯に書かれたキャッチコピーに偽りはありません。
「お前ら何なんだ!」
作者と挿絵画家を含めて...

とにかく、「変」な世界を楽しむ素晴らしい本です。
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by jemini-x | 2004-09-26 13:44 | 0041~0050
0045 「10年戦争」なんてメじゃない!! - ハンニバル戦記 -
ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫
塩野 七生 / 新潮社
ISBN : 4101181535
スコア選択: ※※※※
ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) 新潮文庫
塩野 七生 / 新潮社
ISBN : 4101181543
スコア選択: ※※※※※
ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 新潮文庫
塩野 七生 / 新潮社
ISBN : 4101181551
スコア選択: ※※※※

時は紀元前218年。
北アフリカ~スペインの一部を擁する大国、カルタゴの武将ハンニバルは、ローマ連合に向かって歴史上希なる大侵攻を開始した。
第2次ポエニ戦役の勃発である。

塩野七生氏による「ローマ人の物語」はローマ帝国の歴史をえがいた長~~~い物語。
といっても小説ではなくて、歴史に残された事実を淡々と解説していく解説書のような感じ。
普通は小説なんかにした方が読みやすくて親しみやすいんだけど、この「ハンニバル戦記」はひと味違います。
「ハンニバル戦記」はコトの発端となる第一次ポエニ戦役から、コトの終わりである第三次ポエニ戦役を記述しています。
でも、やっぱり衝撃を受けるのは第二次ポエニ戦役。
塩野氏もお気に入りなのか、一番ページを割いています。

ぢぇみに が本を読むのは、大抵 通勤電車の時間潰しなんだけど、その電車の中であんまりにも強い衝撃を受けましたね、こりゃ。
高校の頃は世界史を一応とってたんで、「ポエニ戦役」だの「ハンニバル」だの、そう言う事があって、そういう人物がいた事ぐらいは知っていました。
でも。
はっきり言って、「教科書」なんてものはこの壮絶な話を十数行で通り抜けるもんだから、この凄さは全然伝わって来てなかった。

何がスゴイって、カルタゴの名将ハンニバル
レクターではないので、人は喰わない
でも、彼はイタリアを喰いまくった。
だってよぉ。スペインからピレネー山脈越えて、アルプス越えて、ガリア民族の間を縫って、ローマに攻め入るんだぜぇ!!
しかも、軍人だけならまだしも、ぱお~ 連れてるんだよ、ぱお~ を!!
それだけならまだ許そう。
イタリアに攻め入った後、ローマ軍の反撃を受けつつ、このオヤジは何と15年間も居座り続けている!!
怪物だぞ、このオヤジ。

何がスゴイって、ローマの名将スキピオ
ザマの決戦では怪物ハンニバルを相手取り、敵の本拠であるアフリカで、真っ向からの勝負を行う。
それだけでは無い。その前日に二人は丘の上で護衛なし、通訳のみを交えた状況で会談を行う。
こうなると、ほとんどコレは映画っすよ。

何がスゴイって、何と言ってもローマの司令官たち!!
スキピオのような天才ではない者達が、怪物ハンニバルに対抗している様は本当にモノ凄いものを感じる。
ハンニバルと真正面から戦わずに消耗戦で乗り切ろうとした、老ファビウス。「ぐず男」と言われていたのがいつの間にか「ローマの盾」なんて言われているところが楽しい。
決戦を避けながらもハンニバルを執拗に追撃し、ハンニバルを辟易させたという「イタリアの剣」マルケルス。ねちねちと追撃戦を試みること、何とまる2年!
「解放」を条件に集めた奴隷部隊を率い、共に戦ったグラックス。この人物に従った奴隷達は、解放された後もそれまでと変わりなくグラックスに従軍し、彼の死によって霧散したという。

この本を読んでしまうと、何とも壮絶な戦いがあったモノだと感心する他は無い。
まずは、読むべし。

ちなみに、下巻(第5巻)末の年表はこれはこれでまた楽しい。
第二次ポエニ戦役は紀元前218~201年。同時期、秦の始皇帝が前221年に中国を統一し、前202年に漢王朝が成立している。
そう、一人の天才戦術家(項羽)と、それに持久戦をもって反攻する凡将(劉邦)の壮絶な戦いが中国でもなされていたんですよね。
スキピオはさしずめ"股くぐり"の韓信!?

そしてその頃の日本は?
4ページにまたがる年表にはこのように書かれていました。
「弥生時代」
あっはっは。そりゃそうだ。
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by jemini-x | 2004-09-11 23:12 | 0041~0050
0044 無駄無駄無駄無駄ァ!! -VAN HELSING-
ヴァン・ヘルシング
/ ハピネット・ピクチャーズ
ISBN : B0002J4FFA
スコア選択: ※※※※※

ブラム・ストーカーの著した「DORACULA」はゴシック・ホラーの金字塔となった。
「魔人ドラキュラ」(1931年)は、ベラ・ルゴシの名演によりユニバーサル映画の代表作の一つとなっている。
その主要登場人物であるドラキュラ伯とその天敵ヴァン・ヘルシングがまたもやユニバーサル映画に登場だ!!

ってことで、今回は「VAN HELSING」。
主演はヒュー・ジャックマン(X-MEN)。
ヒロインにはケイト・ベッケンセール(アンダーワールド)。
そして監督はスティーヴン・ソマーズ(ハムナプトラ)。
このメンツの落ち着くところはココしかないでしょう。そう、アクションアドベンチャー大作!
もう、ノンストップで飛ばしまくりです。

1888年、モンスター・ハンターのヴァン・ヘルシングはローマの枢機卿よりルーマニア行きを命ぜられる。
400年の昔より吸血鬼と戦ってきたヴァレリアス家の王子ヴェルカンとその妹アンを助けよ、との命である。
折しも、ドラキュラ伯爵はフランケンシュタインの発明を利用する世にも恐ろしい計画を練っていた。
ドラキュラの花嫁達が空を舞い狼男が地を駆るトランシルヴァニアの地へ、ヴァン・ヘルシングと修道僧カールが乗り込んだ!

...ってワケで、今回のヴァン ヘルシングは心理学の教授でもなければおじいちゃんでもありません。
(ついでにフランケンシュタインは学者っぽいんだけど、同時に城持ちの貴族だったりする)
全然話がちがうじゃん!
いや、まあそうなんだけど、かといって過去の諸作品からキャラクターの名前を借りてきただけでは無いところに、この作品の面白みがある。
例えば冒頭のシーン。
フランケンシュタインの怪物は民衆に追われ、風車小屋へ逃げ込む。
これって、ユニバーサル・ホラーの「フランケン・シュタイン」へのオマージュなんですよね。
その他にも、フランケンシュタインの召使いイゴールが登場してたり、ホラー作品へのリスペクトたっぷり!
おまけに、バチカンの兵器研修所のシーン。あれは誰がどう見ても「007」!
それにヘルシング達の身長を測ってた棺桶職人らしき男...もしかしてあれは黒澤明の「用心棒」???
これ程壮大な「お遊び」ってのはなかなか見られるモンじゃないっすよ。

この映画。なんと言ってもドラキュラの3人の花嫁が好演してます。
衣装は軽く、美しく。かつ大胆に。
その野生は狼より貪欲に、禿鷹より残忍に。
叫び声は聞く者が恐慌をきたすような金切り声で。
...すんごくキャラ勝ちしてます。
モンスターってのはこうでないと。
何かもう、ヒロインのケイト・ベッケンセールよりも花嫁達のファンになっちゃいそうです。

他のキャラもなかなかに、ナカナカです。
やたらとシェイクスピアばりな立ち振る舞いのドラキュラ伯爵。
「そんなんなったら、普通死んでるだろ?」って思わせるぐらいにタフなアン王女。
思いっきりアメコミヒーローチックなヴァン・ヘルシング。
ツッコミどころは沢山あるんだけど、どれを取っても「監督。確信犯だろ?」と言いたくなるようなノリが最高ですね。

いや、参った。
この作品。評価するにはこのひと言しかありませんね。
面白れぇ!!

最後に。
...ラストシーンのあの表現って...JOJOの影響...だよね?
original text:2004/08/30


p.s.
ネタバレ映画館様にTrackBack (2004/09/05)
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by jemini-x | 2004-09-04 08:15 | 0041~0050
0043 ジェットモグラの英名は「The MOLE」 -THUNDERBIRD-
サンダーバード 実写版
/
ISBN : B00017YVCA
スコア選択: ※※※※

えーと、まず最初にこれだけは言わせて下さい。
2号が、...2号がロンドン上空を飛んだよ~!!嬉し~い!!

さて、紹介・紹介っと。

時は2020年。元宇宙飛行士のジェフ・トレーシー(ビル・バクストン)が設立した「国際救助隊 サンダーバード」は、世界各地で起こった災害に対して最も早く駆けつけ人命救助を行う組織として名を馳せていた。
そのサンダーバードの基地であるトレーシーアイランドには末っ子で、唯一隊員となっていないアラン(ブラディ・コルベット)も夏休みの為に帰省していた。
そんな中、宇宙に浮かぶ監視センターであるサンダーバード5号に突如、緊急事態が発生する。
直ちに5号の救援に向かうトレーシー・ファミリー。
しかし、これはジェフに恨みを持つフッド(ベン・キングスレー)の罠だった。
トレーシーアイランドに残されたのはアランや技術者のブレインズ(アンソニー・エドワーズ)らバックアップスタッフとその家族のみ。
いとも簡単にトレーシーアイランドを制したフッドは、更にサンダーバードをおとしめる暴挙に出ようとするが...

はっきり言っておきますが、ノーテンキなファミリー向け映画が嫌いな方は、ちょっと受け付けない作品だとは思います。
(あと、サンダーバードは好きだけど「オリジナルに完全に忠実でないと」って方もね。)
しかーしっ!
「ちょっとブレインズひとりトシ食い過ぎ」とか「パーカーさん、似てねー」とか違いはあっても、このどこか緊張感に欠けるノーテンキさはまさしくサンダーバードだ!

意外にも、監督のジョナサン・フレイクスはサンダーバードと聞いてフォードの車を連想するような方だったそうである。
(というのもイギリス・日本では超・有名なサンダーバードが、アメリカではマイナーなんだとか。)
にしては...最初から飛ばしてくれます。
そう、格機のアップと共に「5・4・3・2・1」とカウントダウンする、あのシーンからオープニングが始まるんですっ!
それだけでも充分にオリジナルにリスペクトした作品。
物語中盤のの「スパイ・キッズ」的ノリはお子様達に任せないといけませんけど、サンダーバード活躍の各機のシーンは大人でも充分に楽しめます。
それになんつっても、2号が、...2号がロンドン上空を飛んだよ~!!(←しつこい)

うーん、いろいろ書きたい事はあるんだけどまとまらないなぁ。
んじゃ、2点だけ。

悪役のフッドを演じたのはベン・キングスレーなんだけど、やっぱりあそこはユル・ブリンナーにやってもらいたかったなあ。
って既にユル・ブリンナーは故人。
仮にご存命だったとしても、年齢的に無理はあったどろうけどね。
ユル・ブリンナーのあの怪しげ、かつセクシーな格好良さをオリジナルのスタッフが取り入れちゃった為に、フッドの人選は難しかったでしょうね。
で、レディ・ペネロープ。
マシン上でストーリーの大半を過ごす事が多いトレーシー一家の代わりに、地上スタッフとしてストーリー進行役の要となっていたのがブレインズと、このレディ・ペネロープ。
今回この女性エージェントを演じたのがソフィア・マイルズ。
「フロム・ヘル」でジョニー・デップの奥さんになってたそうです。
ペネロープの衣装って明るいピンクばっかり(彼女の乗る車、FAB-1もピンク!)。
この色って個性が強いから下手すると画面上で浮いてしまうんですよね。
もちろん衣装さんの頑張りもあるんだろうけど、この70年代風の衣装を浮くことなく着こなし、毅然としながらもどこか脳天気なペネロープ嬢を演じきったマイルズ嬢には大きな拍手をあげたいですね。
っていうかソフィア・マイルズ、普通に可愛いぞ

最後にひとこと。
2号が、...2号がロンドン上空を飛んだよ~!!...違った。そうじゃないですね。
それではみなさんご一緒に!

THUNDERBIRDS are GO!!
original text:2004/08/08

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by jemini-x | 2004-09-04 08:08 | 0041~0050
0042 円卓デカッ!! -King Arthur-
キング・アーサー
/
ISBN : B0002U8NOS
スコア選択: ※※※※

伝説の剣、エクスカリバーを引き抜いた者が、ブリテンの王となる。
その剣を引き抜いたアーサーは、円卓の騎士達と共にその「予言」を「事実」に変えた。

ひどく乱暴にまとめると、アーサー王伝説ってのはそんなお話。
その伝説に真っ向から勝負を挑んだのが「King Arthur」。
この作品「アルマゲドン」、「パイレーツ・オブ・カリビアン」のジェリー・ブラッカイマー制作ってのをウリにしてるんだけど、じつはどっちも見てないんですよね。
なので、「ザ・ロック」のジェリー・ブラッカイマーってコトで。
監督はアントワン・ファークア。
主演はクライヴ・オーウェン。ってか、半分はヒロインのキーラ・ナイトレイが喰っちゃってますが。(ハリウッドの北島マヤと呼んであげよう!)

ローマ帝国の影響の衰退が続くブリテン。ランスロット(ヨアン・グリフィス)ら徴集され、騎士となった者達はその任期を終えようとしていた。
しかし、ローマ帝国から来た使者は彼らを率いるアーサー(クライヴ・オーウェン)に最後の過酷な使命を言い渡す。
ローマはブリテンより撤退する。その前に敵勢力、ウォードの支配域にいるローマ人貴族の救出を行えと言うのである。
そして、折しももう一つの敵対勢力 サクソンは、大規模な侵攻を開始していた。

うーん、この作品は映画にするのは勿体なかったような気がするなぁ。
上演時間2時間6分の中に、これだけの人物群像を入れるのはかなりキツいです。
...と、これは悪く言った場合。
良い言い方をすると、キャラクター1人1人がしっかり自分を持ってるところが好感度大。
だから、登場人物同士の会話なんかを見ていてとても楽しいんだけど、その分、時間がなくてストーリーがかなり切りつめられちゃった感じがします。
もっとじっくり見たかったな。

テーマはとてもオイラ好み。
ひとつは、アーサー自身が「予言」を否定しているところ。
どうも「ドラクエ」に代表される「伝説の勇者」だのなんだのってオイラは不条理な感じがしてあんまり好きじゃないんですよね。
アーサーは不幸にもその予言を背負ってしまったワケだけど、「今、自分が闘わなくてはならないから、闘うんだ」としているところに、共感を感じます。
いや、別にオイラはそんな予言には箸にも棒にもかからないんだけどね。

もう一つは、円卓の騎士達の心意気。
騎士ってよりもどっちかって言うと傭兵っぽい描き方をされてたんだけど、まあ地方の雇われ騎士なんてそんなモンで一癖も二癖もある連中だったんだろうね。
で、その彼らが何より欲していたのは自由。
でも、それをかなぐり捨てても戦いに身を投げ出さなければならなくなる。
その理由が、ね。男心をジーンと熱くさせます。
(ところで、"アーサー王と円卓の騎士"って英語では"Arthur and His Knights"って言ってたように思う。チーズは...じゃない、"円卓"はどこに消えた?)

で、最後に書いておかないといけないのはキーラ・ナイトレイ。
最近のハリウッド映画の流れに沿って、ナイトレイ演じるグウィネヴィアも力強い女性として描かれています。
いや、嫌いじゃないんだけどね。
ランスロットの「怖いか?」との問いかけへの返事とかは、むしろ好きなんだけどさ。
最後の戦闘シーンはちょっとやりすぎでない?
ウォード族ってよりもアマゾネスじゃん、アレじゃ。
しかも山地では湖が凍ってるってことは冬なんじゃ?平地とは言えあの露出度は一体何なんだ!!

...と言わせつつも、ものスゴイ美人なんで思わず許してしまいそうになる。
「ベッカムに恋して」も「パイレーツ・オブ・カリビアン」も見てなかったから余計にオイラには衝撃的だったよ。
ジュリア・ロバーツやニコール・キッドマンに匹敵するね、彼女は。
思わず「パタリロ」のエンディングテーマを思い出してしまったぢぇみにでした。
♪美しさは、罪~
original text:2004/07/19

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by jemini-x | 2004-09-04 08:01 | 0041~0050
0041 「ゴールデン・チャイルド」+「無限の住人」=... -The Medallion-
メダリオン
/ ポニーキャニオン
ISBN : B0006B9ZKE
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オバリヨンってのは日本の妖怪の名前で、突然背中におぶさってきて囓りついてくるという「おんぶお化け」系の妖怪。
...ってオオボケですね。
今回はジャッキー・チェンの日本公開作50本目にあたる、メダリオン。
監督・脚本はゴードン・チャン。
主演は我らがジャッキー・チェン。

「巳年の五月に生まれた少年が聖なるメダルを併せる。その少年が触れると、死者は俄に蘇り、超自然的な力を得る。」
その伝説の力を手に入れるため、犯罪組織の首領・スネークヘッド(ジュリアン・サンズ)が動き出した。
対するは香港警察の刑事、エディ(ジャッキー・チェン)とICPOのニコル(クレア・フォラーニ)、そして同じくICPOのワトソン(リー・エヴァンス)。
しかし、エディは少年を助ける為に命を落としてしまう...

まず最初に、この映画。かなりゴージャスですよ。ホント。
アクション監督がサモ・ハン・キンポーなのはまあ、ジャッキーの兄貴分にして盟友であるという立場でもあるので大声を出さないようにしましょう。
でもさ。
恋人役のクレア・フォラーニって、あの、「ザ・ロック」のS.コネリーの娘、ジェイドじゃないっすか!
相棒役のリー・エヴァンスだって「メリーに首ったけ」に出ていたギプス犬!
え?違う?
すみません、ライバルの1人タッカーでした。

しかしまあ何だ。50歳ですよ、50歳。
ジャッキー、アンタって人は...めちゃめちゃ凄いっ!!
なんで50歳であんだけのアクションをこなせるんだ?
シュワちゃんや、スタローンがやってるアクションとはワケが違うんだよ、ワケが。
この映画、ジャッキーの作品にしてはワイヤーアクション多用なんですが、ともすればすごく違和感を持たせてしまうこの技術。
数多く出てくるスタントマンの中で、一番自然に見せているのがジャッキー本人なんですよね。
もう一度言っときますが、50歳。
タダモノではありません。

...とここまで言うとジャンルは普通の「アクション映画」かと思っちまいますが、流石はジャッキーの映画、コメディ要素も満載。
で、良い味出してるのが相棒役のリー・エヴァンス。
最初見てるとね、「なに小ネタばっかりやってんだよ、コイツ」とか、ちょっとイライラしてくる。
ところが、ジャッキーとICPOで再会してからの会話を見てて思わずニンマリ。
ジャッキーが一度死んでから後のシーンでは、もう、声を立てて笑ってしまう。
見事にやられましたよ、エヴァンス君。

さて、ここでこの映画のちょっと斜めから見たお薦め俳優2人。
お稚児さん趣味の女性には(←オイコラ)、アレクサンダー・バオ君。
メダルの力を引き出す初年、ジャイを演じています。
いやホント、なんつー穏やかな表情してるんだ、君は?
好青年...いや好少年ですね。
アクション好き男性陣には、クリスティン・チョン。
リー・エヴァンスの奥さんの役で出てるんですが、いや、俺もあんな奥さん欲しーい(笑)
旦那(リー・エヴァンス)とは対照的に、あの役をメチャメチャ真面目に演じているところがとっても面白いっす。
動きのキレも良く、チョイ役にしておくには勿体ない!

ジャッキーの映画って基本的に真面目で、流血シーンとかも少ないんですよね。
安心して楽しめる一作です。
original text:2004/07/04

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by jemini-x | 2004-09-04 07:55 | 0041~0050