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映画・書籍などをもろもろと...
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カテゴリ:0031~0040( 10 )
0040 ロックな中世にようこそ! -A Knight's Tale-
ロック・ユー!― コレクターズ・エディション
/ ソニー・ピクチャーズ
ISBN : B00005USPO
スコア選択: ※※※※

歴史物ってのは建物やら衣装やらお金がかかってしまうので、大抵はマジメなものか割り切ったコメディ作品を作るしかない。
その常識に真っ向から挑んだ作品が、今回紹介の「A Knight's Tale」(邦題 ロック・ユー)。
いや、そのお馬鹿な真面目っぷりをとくとご覧あれ。

監督はL.A.コンフィデンシャルなどのブライアン・ヘルゲランド。
主演はヒース・レジャー。

舞台は中世ヨーロッパ。
主人公ウィリアム(ヒース・レジャー)が仕える騎士、ヘクター公は馬上槍試合の途中で命を落とす。
貴族のみが参加を許されるこの試合にウィリアムは代役として出場し、見事勝利を納める。
賞金を手にしたウィリアムはしかし、これで満足しなかった。
「俺は騎士になるんだ」。

この作品、根本では凄く真面目なんですね。
一人の平民出身の男が、騎士たらんとして馬上槍試合に出場し、恋をし、そして勝利を勝ち得ていく。
ちょっとおまぬけシーンも交えながら、でも主人公は一生懸命。
なのに、ぢぇみに が冒頭で「常識に真っ向から挑んだ」と書いたのには訳がある。
この作品、かなり強引にロックしてる訳なんです。
BGMもロックなら、舞踏会もなぜか途中からロック調。
試合を観に来る観客もハード・ロックのファン風のフェイス・ペインティングだし、ヒロインもカラフルなエクステンション(付け髪)を付けている。
しかし、何より冒頭の印象が凄い。
有名なシーンらしいんだけど、Queenの「Rock You」を観客が歌う中試合が始まる...っておい!何でそんな曲知っとんねん!!
(注:ところで、このレビューを書いてる当日、「ダイエットペプシツイスト」のCMで同じ曲で同じコトをやってるのを見かけやした(舞台は古代ローマ風だけど)。はっきり言って完全にパクリです。)
強引である。
あまりにも強引である。
でも、それがイヤらしく無い。
なんかこう、「監督がやりたかったんだろうな~」って思えて、むしろ微笑ましい。
そうやって強引にロックを持ち込んでるのに、むしろ作風はポップだし。
「グラディエーター」や「トロイ」なんて大作もいいけど、こういうのも好きだな。

最後に、批判じゃないけどひと言。
主役のヒース・レジャー、あんまりハンサムじゃないです。(汗;)
"めんくい"の女性にはウケ良くないカモね。
ヒロインの女の子(シャニン・ソサモン)はまあ、綺麗だけど...はっきり言ってお付きの女の子や鍛冶屋の女性の方が美人じゃないか?(ぢぇみにの主観だけど)
"めんくい"の男性にもウケ良くないカモね。(...っておい!)
original text:2004/06/21

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by jemini-x | 2004-09-04 07:48 | 0031~0040
0039 木馬デカッ!! -Troy-
トロイ 特別版 〈2枚組〉
/ ワーナー・ホーム・ビデオ
ISBN : B0000YTR8M
スコア選択: ※※※※

舞台は古代ギリシャ。
スパルタでは、小競り合いを繰り返していたトロイとの和平が行われていた。
しかし、あろう事かトロイの王子パリス(オーランド・ブルーム)はスパルタの王妃ヘレン(ダイアン・クルーガー)と恋に落ち、そのままトロイへと彼女を連れて帰ってしまった。
ギリシャの覇者であり、スパルタ国王の兄であったアガメムノンはこれをエーゲ海制覇の機会にとトロイへの大進行を開始し、トロイ戦争が始まった。
戦いの鍵を握るのは二人の男。
一人は、パリスの兄でトロイの次期国王継承者、ヘクトル(エリック・バナ)。
そしてもう一人は、ギリシャ軍に従軍しながらもアガメムノンに従おうとしない最強の戦士、アキレス(ブラッド・ピット)。
ギリシャの大船団とトロイの難攻不落の城の間で、血が、そして愛が交錯する...

ってなわけで、ブラッド・ピット主演の超大作、「TROY」。
監督は「ネバーエンディング・ストーリー」「アウトブレイク」のウォルフガング・ピーターゼン。
主演はご存じブラッド・ピット...だけじゃなくて「ハルク」のエリック・バナも主役としておくべきですね。
と言うか、ピット演じるアキレスより、バナ演じるヘクトルの方が好感を感じる人が多いかも知れません。

この作品でのヘクトルは、知将ではあるんだけど知が情に勝てない、というすごく人間らしいタイプ。
アキレスの方は剛胆なのか繊細なのかいまいち良く解らない。要は妙に屈折した野郎なワケですね。
やっぱり人間、心情の理解しやすいヘクトルに肩入れしたくなるのも当然というもので...
ちなみに、オーランド・ブルーム演じるパリスは...単なるバカです
いや、馬鹿っちゅうか、頭より先に行動が走って「やる事なす事みな裏目」になっちゃうタイプですね。
男の視点からすると、「もうイイから、お前黙ってろ」と言いたくなるタイプなんですが、女性からすると「またその頼りなさが魅力的」とかなるんだろうな...まったく色男ってやつは...ブツブツ
(↑完全にひがみきっている)

いや、なかなかに楽しい映画でした。
「ギリシャの大船団」や「木馬」といったスペクタクルシーンあり、
「盾で陣を組んで前進」といった古代ギリシャ色を楽しめる戦闘シーンあり、
華麗な一騎打ちのシーンあり。
あとは「戦車戦」があったらもっと良かったのに。
(ちなみに、騎馬兵にはご注目!あの時代、鞍(くら)や鐙(あぶみ)なんてモノが無い時代なんで、手綱と馬の背中に座布団みたいなのをひいてるだけなんですよね。めっちゃ乗りにくそう...)

そうそう、ブラピファンの皆様には垂涎の、「おしり丸出し」シーンもございます。
(↑「単なる馬鹿」はワタシの方だったようで...)
でも、冗談抜きにピットの肉体は凄いね。
あの甘いマスクに割れた腹筋は反則でしょ?
あのボディが6ヶ月のトレーニングによる成果か、それとも粘土とCGによる合成か、ご自分の目でおたしかめあれ。
original text:2004/05/24

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by jemini-x | 2004-09-04 07:43 | 0031~0040
0038 砂漠を駆け抜けろ!! -HIDALGO-
オーシャン・オブ・ファイヤー
/ ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
ISBN : B0002EGOEU
スコア選択: ※※※※※

時は19世紀末。
野生馬 ムスタングを駆り、アメリカのクロスカントリーレースを席巻した男がいた。
ヨーロッパ系白人の父とネイティブ・アメリカン スー族の母を持つハーフ。
名をフランク・ホプキンス(ヴィゴ・モーテンセン)という。
しかし、彼は軍によるスー族虐殺現場に居合わせて以来、酒に溺れてはウェスタンショーで失態を観客に見せるという生活を送っていた。
そんな彼の元にアラブの「シェイク(首領)のなかのシェイク」という人物からレースへの招待が届く。
「オーシャン オブ ファイヤー」。
全長3,000マイル(約4,800km)に及ぶという、アラビア半島縦断の過酷なレースである。
多額の賞金、王族の名馬の所有権、様々な人間の様々な野望がそこに見え隠れする。
フランクとその愛馬、ヒダルゴは生死をかけたこのレースを制する事が出来るのだろうか?

ってことで「HIDALGO」(邦題:「オーシャン・オブ・ファイヤー」)の登場!!
主演:ヴィゴ・モーテンセン (「ロード オブ ザ リング」シリーズ)
監督:ジョー・ジョンストン (「ジュマンジ」「ジュラシックパークⅢ」)

いや、この映画、とにかく燃えます。
「THE LORD OF THE RINGS」が大ヒットした事があって、どうも公開時点での宣伝は主役のヴィゴ・モーテンセンのカリスマに頼ろうとする部分が多いみたいだけど、これは配給会社のミスですね。
もちろん、ヴィゴ氏は格好いいんだけど、そんな安い映画じゃない。
(どうでもいいけど、頼むから ヴィゴにしろレオ(=ディカプリオ)にしろ、ベッカムにしろ、"様"付けはやめて欲しいと思う)
「インディ・ジョーンズ風アクションシーン」もあり、「小粋な男同士の会話」もある。
まかり間違えば、「ファミリー向け冒険活劇」になってしまうこの作品は、そうならなかった。
大自然に、運命にぶつかって生きてゆく人間のドラマがここにはある。
それでいて、作品が重くならずにライトに話が進んでいくところが素晴らしい。

ヴィゴ・モーテンセンのクールで繊細な演技と、よく練られたシナリオ。
「特撮を見せすぎない」IML出身の監督の細やかな気遣い。
全てが、良い作品を作り上げる要素となっている。

いや、ちょっと褒めすぎの感があるかも知れないけど、実はコレでも褒め足りないぐらい。
言葉が浮かばんのですよね、これぐらい良い作品になってくると。
ぢぇみにお勧め映画の上位にランクインです。これは。

p.s.
うわー、DVD出たらまた買っちまうな。この作品も。(←その後、ホントに買った)
original text:2004/05/06

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by jemini-x | 2004-09-04 07:37 | 0031~0040
0037.猫丸先輩、名を上げず -幻獣遁走曲-
幻獣遁走曲
倉知 淳 / 東京創元社
ISBN : 4488421040
スコア選択: ※※※※※
競作五十円玉二十枚の謎
若竹 七海 依井 貴裕 有栖川 有栖 笠原 卓 法月 綸太郎 / 東京創元社
ISBN : 4488400523
スコア選択: ※※※※※

小柄でしなやかな動き、まん丸の眼をしていて神出鬼没。
30歳もとうに過ぎたというのにいまだに気楽なフリーター生活。
しかも今回は「幻の珍獣を探す捜索隊員」はじめ奇想天外なバイトばかりに手をつけている...

今回は、実生活でこんな人周りにいたら絶対イヤだろうなーと思わせつつ、でも読んでる分には痛快極まりない怪人物、猫丸先輩の登場です。
...ってな訳で、はい、タイトル「幻獣遁走曲 猫丸先輩のアルバイト探偵ノート」(倉知 淳 / 東京創元社)。

作風はどことなく「大誘拐」の天藤 真を思わせるライトなタッチ。
非常に読みやすいのが倉知作品の魅力ですね。
作品の主人公となるのが先に述べた怪人物、猫丸先輩な訳だけど、それに劣らず倉知さんもかなり怪しい...
だって、作品中に出てくるヒーローショーのヒーローの名前が「よりきり仮面」だもんなー。
しかも、そのよりきり仮面の主題歌のために1ページ裂いてるし
さては楽しんでるな、ヒーロー主題歌の作詞を。

まあ、推理小説とは言え、そんな空間に陰惨な犯罪は起こりづらいようで、なんとも暖かい人間模様が際立ってます。
でも、結構推理の部分は推理の部分で、なかなか。
猫丸先輩の鋭い洞察力が光ります。
安心して読める一冊。

ちなみに希代の変人探偵、猫丸先輩の初出は「50円玉20枚の謎」(若竹七海 ほか / 東京創元社)。
こちらは推理小説作家、若竹七海氏が出したお題、「50円玉20枚の謎」についてプロ・アマが競作したというアンソロジーもの。
ぢぇみにの評価では猫丸先輩の話は最優秀賞の剣持鷹士氏に勝るとも劣らない面白さでした。
だからどうしたって?
...んふふふふ。まあ、読んでおいて損はしない作品ですよ。「50円玉20枚の~(フェイドアウト)
original text:2004/04/18

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by jemini-x | 2004-09-03 06:40 | 0031~0040
0036.格闘技だけマジ強いのは何故? -JOHNNY ENGLISH-
ジョニー・イングリッシュ
/ ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
ISBN : B00009XLLI
スコア選択: ※※※※※

ローワン・アトキンソンと言えば、世界中で「Mr.ビーン」ブームを引き起こした天才喜劇役者...と説明する必要は無いでしょう。(←じゃあ説明するなよ。)
その彼がジェームス・ボンドばりのスパイを演じたら...こうなっちゃいました、ってのが今回レビューの「JHONNY ENGLISH」。

監督はピーター・ハウィット。
主演は我らがローワン・アトキンソン。
競演には何と、あの怪優ジョン・マルコビッチ。

舞台はイギリス。一人の秘密情報部「ペガサス」の工作員が任務遂行中に死を遂げる。
そしてその葬儀の最中、情報部にとって最悪の事態が訪れた。
「英国で最も安全」というレベルに達した警護をかいくぐり、爆弾テロが発生!葬列に参加した工作員が皆死亡する中、唯一生き残ったジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)は死亡した工作員の追跡していた、英国王室の宝玉の強奪計画の調査を引き継ぐ事になる。
修復を終えた宝玉の披露パーティでジョニーは謎の女ローナ(ナタリー・インブルーア)、宝玉修復作業のパトロンであり、英国王室の血を引くとされるフランス人、パスカル(ジョン・マルコビッチ)と出会う。
そして大勢の見守る中、宝玉は忽然と姿を消してしまう。
そこには、単なる金品強奪を超えた恐ろしい計画が背後に潜んでいた...

なんて言うかね、この作品は凄いわ。
「ここではこう来るんじゃないかな?」と思わせるお約束ギャグは、大体全てその通りに来る。
にも係わらず、笑ってしまう。いや、笑わされてしまう。
普通、「先読み」出来ちゃうとギャグの楽しさも半減しちゃうと思うんだけど、逆にそれが面白いってのは正にローワン・アトキンソンの実力の賜物。
それをサポートするように、ジョン・マルコビッチも微妙~な線をついてきます。
「生来のお馬鹿」であるジョニーに対し、怪しげ~なフランス訛り英語を操るパスカルはひとことで言えば「ずる賢い悪ガキがそのまんま歳くったの」。
マルコビッチにはぢぇみにより「1000の仮面を持つ男」の称号をあげちゃいましょう。(それはミル・マスカラスだろ...ってネタが古いなぁ)

なお、本作品ではなんとアトキンソン氏の日本語が聞けちゃいます。
そのセリフが、↓。ちょっとカッコをつけて、謎の美女ローナと乾杯するシーン。
「キミのムスメさん達に、小さい(以下自粛)」
...付いてるわけねーだろっ!ってか、誰だっ!!外国人にこーゆー日本語を教える奴わぁっ!
一瞬、耳を疑ったぞ。んでもって机につっぷして爆笑してしまったじゃないかっ。
マルコビッチの"えせ"フランス語訛りといい、まずは字幕で見る事をお勧めします。

ホント、文句なしに笑える一作ですね。
え?「面白い。面白い。って何が面白いのか全然わからんじゃーん」って?
まあ、まずはみてみんしゃい。
original text:2004/03/14

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by jemini-x | 2004-09-03 06:34 | 0031~0040
0035.長い長い、長い物語 完結 -The Load of the Rings-
ロード・オブ・ザ・リング コレクターズ・エディション トリロジーBOX セット
/ ポニーキャニオン
ISBN : B00022GRJE
スコア選択: ※※※※

「旅の仲間」178分 + 「二つの塔」179分 + 「王の帰還」203分...
なんと 9時間20分に渡る超大作であったという、「The Load of the Rings」をようやっと見終えました。
いやー何というか、一番の感想は「尻が痛い映画だった」
変な感想ですみません。でも、流石に3時間×3回、映画館の椅子でじっとしてるのは実際辛いモンよ。ホント。
んでは、気を取り直して今回もいってみよ~

我々の住む世界とは違うどこかの世界、「中つの国」。
小さき人、ホビットのフロド(イライジャ・ウッド)は叔父のビルボから姿を消す魔法を持った指輪を受けとる。
実は、その指輪こそ遠い昔に魔王サウロンが生み出したという魔法の指輪であった。
今もまだ野望を持ち続けるサウロンは、その指輪を使って世界の支配を試みようとしていた。
その野望を現実の物としないため、フロドは魔術師ガンダルフの預言に従い「滅びの山」に指輪を捨てるための旅に出た。
フロドをサポートすべく失われた王家の末裔、アラゴルン(ウィゴ・モーテンセン)やドワーフ族のギムリ、エルフ族のレゴラスらが旅に加わる。
それはフロドら「旅の仲間」だけでなく全世界を巻き込んだ大きなうねり、「指輪物語」の始まりであった。

映像の綺麗さに関しては言うべくもないですね。正に映像芸術の真骨頂って感じ。
ただし、やたらと高低差のある城や絶壁を大胆なカメラワークで追っかけていくので、乗り物酔いしやすい人は注意。
あと、異常なほどの数の軍勢が入り乱れて乱戦を行っているので、人ごみが嫌いな人も駄目かも(笑)
特に攻城戦は「もう、ぐっちゃぐちゃ」状態なんですが、実は往年のゲーマーにはあれはこたえられません。
「破城槌」が門を打ち破り、「投石車」が壁を突き崩す。これはもう「三国志」の世界です(違うっ!!)。
まあ、実際に戦いに参加している人達からすれば「ふざけんな!」という所でしょうけどね。

ストーリーは「指輪を捨てに向かうフロド」「サウロンの軍勢に抵抗するアラルゴン達」の話に終始していてかなりシンプル。
指輪に取り憑かれてしまったゴラム君やゴンドールという国の執政、デネソールが若干変則的なキャラとなってはいるけど、基本的には「善対悪」の図式だしね。
ただ、シンプルな中にひとつだけめちゃめちゃ意外な真実が一つ。
主人公ってフロドでもアラゴルンでもなく、実は「サム」だったんじゃ...?
フロドの従者となって旅するサム君、めちゃめちゃ「漢」(オトコと読んでおくんなせぇ)です。
幸せになれてよかったね、サム君。

サム君も感動モノだったけど、ドワーフ族のギムリもなかなかお茶目で好き。


最後の賭として圧倒的な兵力差の中、敵と退治するアラゴルン達。

ギムリ「まさか、エルフ族(=レゴラス)なんぞと死を共にする事になるとはな。」
レゴラス「『友達と』だったら?」
ギムリ「...(ニタリと笑い)悪くない。」

...このシーン、悪くない(ニタリ)。

まあ、褒めすぎるのもアレなんで、最後にこれだけはちょっと批判しといた方が良いかな。
古典作品の映像化って事である程度仕方のない部分はあるのかもしれないけど、「悪」=「醜悪な容貌」というのは如何なものかな?
それだけはちょっと「うーむ」とうなってしまいました。
original text:2004/02/29

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by jemini-x | 2004-09-03 06:29 | 0031~0040
0034.「かたぎや」の秘伝を学ぼう -じゃりン子チエ-
じゃりン子チエ (4)
はるき 悦巳 / 双葉社
ISBN : 457572145X
スコア選択: ※※※※※

今回も「じゃりン子チエ」(はるき悦巳 / 双葉文庫)より第101話「おいしいお好み焼の作り方」をピックアップ。

泥棒に侵入され、金を取られるだけでなく商売道具の鉄板の上に"おみやげ"を残されてしまったお好み焼き屋「かたぎや」。
主人、百合根光三は心機一転のため鉄板を入れ替え、"鉄板開き"を行う。
ゲストはチエちゃん、ヒラメちゃん、花井拳骨、テツ。

この一話は文字通り「おいしいお好み焼の作り方」を描いている"だけ"の話なんだけど、その"だけ"が凄い。
お好み焼を焼いているのはストーリー上「お好み焼きのおっちゃん」こと百合根光三だけど、これは百合根の絵を借りて作者のはるき悦巳さんが読者に語りかけてるね。

「ゆうとくけどお好み焼きはメリケン粉のダンゴやないんやどー」
「あんまりお好み焼きをなめるな~~~」
「ワシが作ったんやー、全部ワシのもんじゃ~~~」

いつもは酒が一升を超さない限り「常識的でおだやかな性格」(「人物大辞典 チエ本」じゃりン子チエ研究会/双葉社)と評される「お好み焼きのおっちゃん」なのに、このときばかりはシラフであるにも関わらず妙にエキサイトしてます。
でも、大阪人ならこの感覚はよぉぉく解るんですよね。
「悪いけど、お好み焼きにかんしてはひと言あるでぇ」ってなもんです。
「"スルメの糸切りみたいなの"はウチではいれへんね。一回試してみよか」とも思ってしまいます。

そんなこだわりのお好み焼きなんだけど、実はちょっといい加減。

「鉄板の温度・・・?カンや、カンでやれ」
「これ なんてゆうたかなあ ほれ これ・・・これ 分かるやろ」

あぁぁぁぁぁっ!!どこまでも大阪のおっちゃんの感覚やぁぁぁっ!
この、「テッテ的なこだわりの中にに同居しているメチャメチャないい加減さ」が大阪人のパワーなんやろね。
ものすごく愛着を感じてしまいます。百合根ラブリー!!

そして最後の一コマのセリフが全てを物語っています。
「ああ、おいしかった・・・」
ああ、お好み焼きが食べたくなってきた...
original text:2004/01/25


2004/09/11 追記:
山村Exciteしゃちょーの記事にTrackBack追加。
みんなお好み焼きが好き♥
山村しゃちょーにも、"スルメの糸切りみたいなの"には挑戦して頂きたいものです。はい。
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by jemini-x | 2004-09-03 00:22 | 0031~0040
0033.武士つけではありますが... -The Last SAMURAI-
ラスト サムライ 特別版 〈2枚組〉
/ ワーナー・ホーム・ビデオ
ISBN : B00007G0LN
スコア選択: ※※※※
1870年代、日本。
明治政府の政権も安定してきた時期ではあるが、各地で士族の反乱の火ははまだくすぶっていた。
そんな中、西洋の兵術を指導を目的に来日したオールグレン大尉(T.クルーズ)は、心の底ではアメリカで体験した南北戦争での心の傷を引きずり、酒浸りの毎日を送っていた。
しかしある日、オールグレンは時代錯誤なほど古式ゆかしい士族の反乱軍に襲撃される。
その指揮をとっている男こそ、かつて天皇に仕えていた最後のサムライ、勝元盛次(渡辺謙)であった。
オールグレンは勝元の捕虜となるが、いつしか勝元と通じ合い、心を通わせるようになる...

はい、今回はトム・クルーズのチャンバラ・ドラマ、「The Last SAMURAI」といきましょう。
話題作だけあって数々のメディアに色んな批評が載ってるんだけど、ぢぇみに はちょいと言わせて頂きたい
「"日本を描ききれてない"とか、"所詮は西洋人の見たニッポンにすぎない"」なんて日本人が批評するのはおかど違いじゃない?
確かに変なとこは確かにある...けど、日本の映画を振り返って、幕末以降の日本をココまで描けた映画がどれほどあるね?
それに、「The Last SAMURAI」はハリウッド映画。西洋人から見た視点を描いてるのは当然じゃん。
大体、「西洋人から見た視点」を前提に見てみると、これは細やか過ぎるほど気を配っているのが良く解ると思うんだけどな。
まあ、日本人の批評だけじゃなくてアメリカ人の評価ってのもかなり変だけどね。
「渡辺謙は日本のユル・ブリンナー」?謙さんはいっつもボウズにしてるんじゃないっての。

で、ぢぇみにの感想。
この話の主人公である勝元(形式上の主役はオールグレンだけど、彼はむしろ物語の"導き手"に近い)はオイラとは相容れない精神の持ち主なんだと思う。
勝元はいわゆる「葉隠」の精神を地で行くような人で、武と名誉を守りながら生きていく人なんだよね。
武士の精神を守れないならば名誉ある死を選ぶ--「武士道とは死ぬ事とみつけたり」--ってタイプのヒト。
だからこそ「LAST SAMURAI」なんだろうけど、それがサムライだってんなら、ぢぇみには絶対にサムライではあり得ない
オイラは寧ろ河内(大阪南部)の英雄、楠木正成の生き方に共感するタイプの人間だからそれは仕方ないんだろうね。

ちょっと楠木正成について講釈させてもらうと、
楠木正成は武士ではなく、「悪党」と呼ばれた人物だった。
武士では無いから、「武士の名誉」なんて屁とも思っていない。
それでいて、「LAST SAMURAI」の勝元同様、多勢に無勢の戦いを挑んだ。それが赤坂城の戦い。
城は陥落したんだけど、正成は「名誉ある死」を選ばなかった。
逃げた
そして、時をおいてまた挑んだ。それが千早城の戦い。
楠木正成は耐えきった。
彼が幕府軍を足止めしている内にクーデターが発生し、鎌倉幕府が滅亡した。
その後、彼は湊川の合戦で足利勢と戦い戦死するんだけど、それは彼の本望ではなかった。
本当は天皇を引き連れて吉野に退避し、「最終的に勝つ」戦略を立てたのだけれど、その進言がはねのけられただけだった。
正成の前には「武士の名誉」なんて無く、ただ「戦略」があった。だからこそ数千の軍勢で数万の大群を破る事ができたんだと思う。

振り返って、「LAST SAMURAI」の勝元は「武士の名誉」を捨てる事は無かった。
繰り返すけど、オイラにゃその精神は「理解」はできても「共感」はできない。
だから、この作品はオイラにとって「感動できる悲劇」ではなく、「やるせない悲劇」でしかなかった。
多分、現実にあった士族の反乱も、精神的にこういう感じの人達が戦ってたんだろうな。
う~む、久しぶりにちょっと激してしまったかな?
シメとして、100年以上の人達に語りかけるなんて変だけど、最後にひと言だけ彼らに言いたい。......あほぅ
original text:2004/01/05

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by jemini-x | 2004-09-03 00:18 | 0031~0040
0032.みんな、小鉄から学んだんだ -じゃりン子チエ-
じゃりン子チエ (2)
はるき 悦巳 / 双葉社
ISBN : 4575721336
スコア選択: ※※※※※

今回は大阪人情コメディの決定版、「じゃりン子チエ」(はるき悦巳 / 双葉文庫)をご紹介。
って言っても、「じゃりン子チエ」ってとっても長---い話なので、今回は1話だけをピックアップ。
気が向けば、別の話もまた紹介します。
で、やっぱり大阪の話なんで、以下河内弁バージョンで失礼。

今回紹介のお話は「アントンJr. vs 小鉄」。
そう、言わずとしれたじゃりン子チエの名場面の一つ、猫のアントニオJr.と小鉄の決闘シーン。
文庫版では第2巻、第20話にあたる。

さて、「小鉄」と言えば主人公チエちゃんの飼い猫なんやけど、彼は猫である以前に"男の中の男"
どれぐらいの"男"かっちゅうと、アントニオ猪木やろうがケンシロウやろうがダイナマイト関西やろうが、現実・空想あらゆるキャラクターを目の前にしても、そいつら全てが「三下」に霞んで見えるぐらいの"男"やね。
しかも小鉄ってめちゃめちゃ強いんやけど、単に強いだけやないんやよね。
強いだけやなくて、哲学を解し芸術を解し、更にはそろばんまで弾けてしまう。
でもそんなモノ凄いスーパーキャットのクセに、「ワシもトシやのに...」とおっさんを気取って見せたり、チエちゃんの気をひくためにいじけて見せたりする。
カッコ良さとともに、「普通の人と壁を作れへん」っちゅう素晴らしいハートを併せ持ってるのが、小鉄。
妙に無口だったり、偉そうだったりする"イキり"のヒーローとは次元がちゃう。
もう、許されることやったら「小鉄兄さん」と呼ばせて頂きたい。いや、「小鉄師匠」やね。

ふぅ。
長々とした前置きになってもたけど、その小鉄に「親の仇」と勝負を挑んだんが、後の小鉄の親友となるアントニオJr。
で、これが今回の本題。
父親のアントニオを「話にならん」と下した小鉄と、血気盛んなJr.の真剣勝負。
読者連から下馬評を取ったら「接戦になるも、小鉄の勝利」となるはずなんやろうけど、その闘いに人間たちの思惑が交錯し、勝負は思わぬ展開に!!

ホント、西部劇を思わせる展開に「日の丸弁当みたいにしやがって」(さて、"梅干"は何でしょう?(笑))なんておちゃらけも入りぃの、なかなかに魅せるストーリー。
最後の小鉄のひと言が秀逸。
「人間と付き合うと苦労するよ」
オイラもこういうひとことを言える猫になりたい...って猫にはなれんっちゅーねん!!
original text:2004/01/01

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by jemini-x | 2004-09-03 00:12 | 0031~0040
0031.これも、密室? -Phone Booth-
フォーン・ブース
/ 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
ISBN : B0000AIRN6
スコア選択: ※※※※※

ニューヨークの人口は5つの区で約800万人。
電話回線はおよそ1000万本。
300万人が携帯電話を使う。
しかし、未だに約450万の居住者と200万の外来者は公衆電話を利用している。-Phone Booth公式ページ-

...って事で、今回は8番街の公衆電話を舞台に繰り広げられるシチュエーション・スリラー、フォーン ブースを紹介。
監督:ジョエル・シューマーカー
主演:コリン・ファレル

スチュ(コリン・ファレル)はニューヨークのパブリシスト(宣伝屋)。
イタリア製のスーツを身に纏い、見習いを従え、数本の携帯電話を同時にやりとりするヤリ手ビジネスマン-を気取ってはいるが、実際にはハッタリばかりでその場を取り繕う見かけ倒しの男である。
ある日、見習いを適当に追い返したスチュは女優志望のパムを口説くため、電話ボックスに立ち寄る。
携帯電話だと、通信履歴などで妻にバレてしまうからだ。
パムとの電話を終え、公衆電話から立ち去ろうとしたスチュだが、突然電話が鳴り始め、スチュは受話器を取ってしまう。
その瞬間から、「電話を切れば殺される」脱出不能な罠にスチュはハメられてしまった。

んまー、なかなかにノンストップで、サスペンシブで、サイコなストーリーです。
「電話を切る事が出来ない」という状況で、ポン引きの兄ちゃんが暴力を振るって来るわ、
警察に包囲されてしまうわ、
そんな中 奥さんやちょっかいを出している彼女までやってくるわ、
それでいて自分には何も自分から行動を起こす手段がない。
」ってのはこんなシチュエーションを言うんですね。
こんな話がほぼリアル・タイムに進行していくんだから、見ている方も気が抜けません。
スチュ、そして「通話者」がどのような結末を迎えるのか?楽しみながら見られる映画ですね。

しかしまあ、コリン・ファレルはハリウッドとしては掘り出し物の役者じゃないかな?
トム・クルーズやブラッド・ピットと並んでも引けを取らないルックスに加え、彼らが苦労して手に入れた「演技派」の素質を最初から持っているようです。
シナリオだけではココまで魅せられませんって。

ただ、残念なのは心理サスペンスであるにも関わらず、「声の男(=通話者)」の心的描写がほとんど無かった事かな?
下手すりゃ「羊たちの沈黙」シリーズのレクター博士のように、究極の異常性をある種神格化しているようにも受け取れる。
でもそういうスタンスを取られると、なんで彼らがそんな自信を持って行動を取るのか納得いかなくなるんだよね。
それだったらまだ「CUBE」で、魔の殺人空間"CUBE"が出来た経緯ってのの方が納得いったりする。(不条理ではあるんだけど、ある種のリアルがあるからね)
まあ、「声の男」やレクターは天災同様の象徴的な存在なのかもしれないけど、ここんところはどうしても不完全燃焼。

ところで、「電話ボックス」って英語で言う時「Telephone Box」じゃないんだね。いや、どうでもいい話だけど。
original text:2003.12.13

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by jemini-x | 2004-09-03 00:07 | 0031~0040