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笑の大学 スペシャル・エディション
/ 東宝 ISBN : B0001M3XGU スコア選択: ※※※※※ 昭和15年 秋、東京。 浅草劇場街で公演する劇団「笑いの大学」の座付脚本家 椿は、警視庁保安課の取調室に向かっていた。 取調室で待つのは検閲官 向坂(さきさか)。 戦争の時代へと向かう日本では、言論統制が行われ、舞台で演じられる劇の脚本にも全て検閲が行われていたのである。 喜劇作家、椿の書いたロミオとジュリエットのパロディも向坂の手によって問題点が多すぎる、と「上演不許可」の印を押されそうになる。 次から次へと繰り出される向坂の指摘を乗り越え、椿の脚本は上演許可を得られるのだろうか? 今、史上もっともヘナヘナな戦いが密室の中で始まる。 惜しくも劇場で見られなかったのでDVD化されてからの鑑賞となりましたが、今回は「笑いの大学」~。 主演は役所広司・稲垣吾郎。監督は星護。 三谷幸喜原作の舞台劇「笑いの大学」を「古畑任三郎」の監督星護が完全映画化した作品。 まあ、基本的には主演の2人による密室劇で話が進んでしまうので"舞台"色を毛嫌いする人には受け入れられないかもしれませんけど、実際には「気になる~」って感じではありません。 ジャンル分けでいえばこの作品はコメディになるんだろうけど、この作品はぢぇみに的には「交渉(ネゴシエーション)モノ」ですね。 対立する両者が武器を持たずに闘い、共通のゴールへと向かっていく。 また、椿(稲垣吾郎)の何というか、どうしようも無いようなヘナヘナ感がとっても良いんですよね。これは木村拓哉や香取慎吾では絶対に出せません! ヘナヘナなんだけども、ソコにはやっぱり脚本家、椿としての「闘い」がそこにはあるんですよね。 物語の終盤近くになってそれが明かされるんでど、「交渉モノ」好きのぢぇみに は思わず「ポン!」と手を打ちたくなるんですよね。 ヘナヘナで、ヘナヘナで、でも熱い・熱い男達の戦い。これはもう「脚本」・「ギャグ」という武器を用いたアクション映画と言っても良いでしょう。 好きだな~こーゆーの。 そうそう、最後の展開のために、ハンカチもご用意を。 この映画、脚本家の三谷幸喜さんや主演の役所広司・稲垣吾郎両人も素晴らしいんだけど、その他のスタッフも相当に凝りに凝ってて良いですね。 銀座劇場街前のシーンでレトロタッチの貼り紙、看板が出てくるんですけど、どれを取っても何とも良い味です。思わず観察したくなる。 さらに、検閲課のシーンで脚本の表紙も出てくるんですが、「劇団ボルシチ 土」「喜劇 にんにく先生」何だソレは!見てみたくなるタイトルじゃないか! 「摩天楼劇団 キングとコング」!!!時代的にやっちゃって良いのか、それ? さて、DVDになってからの紹介なので、DVDならではの評価をば。 この映画、エンドロールまで雰囲気を壊さない徹底ぶりが素晴らしいんですけど、更に素晴らしい事に、最後の最後に出てくるDVDオリジナルの「複製、無許可上映禁止」のメッセージまでがそのイメージを継承して居るんです。 「音声・字幕」メニューの選択方法もいいなぁ。「いや、それは選択してるんじゃなくて一部削除!」ってツッコミ入れたくなって来ます。 なんかもうね、コレ、「許可」「不許可」ハンコが欲しくなってきますよ。「一部削除」付箋も。売ってないかなぁ? 実は、ウダウダと主人公の心理表現に凝ってしまったり、見飽きたような青春グラフティだったり、芯の感じられない任侠映画だったりが多いので、ぢぇみに は黒澤明と宮崎駿作品、そして「TRICK」を別にすれば、全体的に邦画の評価が高くないんですね。 (ぱっと面白かった邦画で出てくるのが「ゴジラ(昭和29年版)」・「大誘拐」・「お墓がない!」ぐらいしか思い浮かばないもんなぁ) そんな中でこの映画の評価は...「許可」! 久しぶりに「お薦めの邦画」の登場です。
by jemini-x
| 2005-05-28 23:19
| 0041~0050
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