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0045 「10年戦争」なんてメじゃない!! - ハンニバル戦記 -
ローマ人の物語 (3) ― ハンニバル戦記(上) 新潮文庫
塩野 七生 / 新潮社
ISBN : 4101181535
スコア選択: ※※※※
ローマ人の物語 (4) ― ハンニバル戦記(中) 新潮文庫
塩野 七生 / 新潮社
ISBN : 4101181543
スコア選択: ※※※※※
ローマ人の物語 (5) ― ハンニバル戦記(下) 新潮文庫
塩野 七生 / 新潮社
ISBN : 4101181551
スコア選択: ※※※※

時は紀元前218年。
北アフリカ~スペインの一部を擁する大国、カルタゴの武将ハンニバルは、ローマ連合に向かって歴史上希なる大侵攻を開始した。
第2次ポエニ戦役の勃発である。

塩野七生氏による「ローマ人の物語」はローマ帝国の歴史をえがいた長~~~い物語。
といっても小説ではなくて、歴史に残された事実を淡々と解説していく解説書のような感じ。
普通は小説なんかにした方が読みやすくて親しみやすいんだけど、この「ハンニバル戦記」はひと味違います。
「ハンニバル戦記」はコトの発端となる第一次ポエニ戦役から、コトの終わりである第三次ポエニ戦役を記述しています。
でも、やっぱり衝撃を受けるのは第二次ポエニ戦役。
塩野氏もお気に入りなのか、一番ページを割いています。

ぢぇみに が本を読むのは、大抵 通勤電車の時間潰しなんだけど、その電車の中であんまりにも強い衝撃を受けましたね、こりゃ。
高校の頃は世界史を一応とってたんで、「ポエニ戦役」だの「ハンニバル」だの、そう言う事があって、そういう人物がいた事ぐらいは知っていました。
でも。
はっきり言って、「教科書」なんてものはこの壮絶な話を十数行で通り抜けるもんだから、この凄さは全然伝わって来てなかった。

何がスゴイって、カルタゴの名将ハンニバル
レクターではないので、人は喰わない
でも、彼はイタリアを喰いまくった。
だってよぉ。スペインからピレネー山脈越えて、アルプス越えて、ガリア民族の間を縫って、ローマに攻め入るんだぜぇ!!
しかも、軍人だけならまだしも、ぱお~ 連れてるんだよ、ぱお~ を!!
それだけならまだ許そう。
イタリアに攻め入った後、ローマ軍の反撃を受けつつ、このオヤジは何と15年間も居座り続けている!!
怪物だぞ、このオヤジ。

何がスゴイって、ローマの名将スキピオ
ザマの決戦では怪物ハンニバルを相手取り、敵の本拠であるアフリカで、真っ向からの勝負を行う。
それだけでは無い。その前日に二人は丘の上で護衛なし、通訳のみを交えた状況で会談を行う。
こうなると、ほとんどコレは映画っすよ。

何がスゴイって、何と言ってもローマの司令官たち!!
スキピオのような天才ではない者達が、怪物ハンニバルに対抗している様は本当にモノ凄いものを感じる。
ハンニバルと真正面から戦わずに消耗戦で乗り切ろうとした、老ファビウス。「ぐず男」と言われていたのがいつの間にか「ローマの盾」なんて言われているところが楽しい。
決戦を避けながらもハンニバルを執拗に追撃し、ハンニバルを辟易させたという「イタリアの剣」マルケルス。ねちねちと追撃戦を試みること、何とまる2年!
「解放」を条件に集めた奴隷部隊を率い、共に戦ったグラックス。この人物に従った奴隷達は、解放された後もそれまでと変わりなくグラックスに従軍し、彼の死によって霧散したという。

この本を読んでしまうと、何とも壮絶な戦いがあったモノだと感心する他は無い。
まずは、読むべし。

ちなみに、下巻(第5巻)末の年表はこれはこれでまた楽しい。
第二次ポエニ戦役は紀元前218~201年。同時期、秦の始皇帝が前221年に中国を統一し、前202年に漢王朝が成立している。
そう、一人の天才戦術家(項羽)と、それに持久戦をもって反攻する凡将(劉邦)の壮絶な戦いが中国でもなされていたんですよね。
スキピオはさしずめ"股くぐり"の韓信!?

そしてその頃の日本は?
4ページにまたがる年表にはこのように書かれていました。
「弥生時代」
あっはっは。そりゃそうだ。
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by jemini-x | 2004-09-11 23:12 | 0041~0050
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