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0009.走り抜ける青春 -奪取-
奪取 (上)
真保 裕一 / 講談社
ISBN : 4062645661
スコア選択: ※※※※
奪取 (下)
真保 裕一 / 講談社
ISBN : 4062646315
スコア選択: ※※※※

タイトルに対してのつっこみは無視するとして、今回は「奪取」(著:真保裕一 講談社)
「奪取」は、映画化もされた「ホワイトアウト」の作者である真保裕一のライト系
(ダーク系の異色作は「奇跡の人」。これは他の作品より群を抜いて...悲惨だ。)
この作品に限っては「真保め、遊んでるな。」と言いたくなるほど、彼独特のハードボイルドさが影を潜めている。
まあ、「真保裕一入門」ってな感じで読み始めるには丁度良い感じかもしんないっす。
ストーリーの主軸となるのは「偽札」
主人公は最初、友人の借金返済のために偽札作りに手を染める。
それは偽札と言うよりも、機会を騙すための磁気のついた紙でしかなかった。
しかし、主人公が偽札作りの深みにはまって行くうちに、「偽札」は「本物」を目指すまでになってくる。

真保裕一はぢぇみにが好きな作家さんの一人で、文庫化されたものは全部読んでます。(多分...)
実は「ホワイトアウト」や"子役人シリーズ"と呼ばれる初期作品の方が良いと思ってるんだけど、何でだろ?これをレビューに選んでしまった。
ま、「奪取」は「奪取」でレベルの高い作品ではあると思います。ハイ。
とにかく真保さんは取材が細かいので有名。
この作品でも紙幣の紙の材料から印刷方法まで、クドいぐらいに描いてくれてます。
他の作品ならともかく、この作品みたいなドタバタ・アクション的な作品にまで手を抜かない気概がオトコですね。
「ドタバタ・アクション的」と書いたけど、「ノリがそうだ」っていうだけでこの作品はアクションものではないっす。
どちらかというと「コン・ゲーム」モノといった方が良いのかな?
襲撃不可能な銀行の金庫を襲ったり、ガードの堅いお金持ちに対して詐欺を企てたりっていう、アレ。
この作品の面白いところは、地味~いで根暗~あな作業になりがちな偽札造りに対して、タイムリミットを要所に設けてスピード感を持たせた事。
そして、「vs キャッシュディスペンサー」「vs 銀行員」みたいな見せ場を設けているところですね。
「さて、今度はどう攻略してくるのかな?」と思わせるところ、さすがのストーリー・テラーです。

ところで、これを読んだ頃って、延々と続く残業 & ホテル住まいで精神的にボロボロな状態だったんだよなー。
って、小説読んでる余裕あったんじゃん、って今になって自分のタフさに気付いてしまった。
結構、俺もハードボイルド?(全然違うって...)
original text:2002/07/15(

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by jemini-x | 2004-09-01 23:57 | 0001~0010
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